概要
無能と切り捨てられた皇子が、異能の仲間と世界の命令を暴く。
帝国史上ただ一人、七つの《環》を持って生まれた第三皇子カイル。
誰もが彼を、最強の魔導士になると信じた。
だが、その腕には魔力へ命令を与える《紋様》が一つもなかった。
炎も、雷も、治癒魔導さえ使えない――《紋なし》。
それでもカイルの瞳には、あらゆる魔導の構造、発動経路、隠された継ぎ目が見えていた。
その力を恐れた帝国は、十歳の彼から皇子の名を奪い、六年間にわたって人体実験を続ける。
逃亡したカイルを待っていたのは、救いではなかった。
「人格保全は不要。右腕と脳髄だけを回収せよ」
追手に追い詰められ、死を覚悟した彼の前へ現れたのは、帝国からこぼれ落ちた異端者たち――異能傭兵団《灰冠》だった。
魔導を喰らう大剣を振るう女団長。
雷を素手で砕く、滅ぼされた鬼族の少女。
死者
誰もが彼を、最強の魔導士になると信じた。
だが、その腕には魔力へ命令を与える《紋様》が一つもなかった。
炎も、雷も、治癒魔導さえ使えない――《紋なし》。
それでもカイルの瞳には、あらゆる魔導の構造、発動経路、隠された継ぎ目が見えていた。
その力を恐れた帝国は、十歳の彼から皇子の名を奪い、六年間にわたって人体実験を続ける。
逃亡したカイルを待っていたのは、救いではなかった。
「人格保全は不要。右腕と脳髄だけを回収せよ」
追手に追い詰められ、死を覚悟した彼の前へ現れたのは、帝国からこぼれ落ちた異端者たち――異能傭兵団《灰冠》だった。
魔導を喰らう大剣を振るう女団長。
雷を素手で砕く、滅ぼされた鬼族の少女。
死者