概要
「その足跡は、やがて道になった」
まだ地図のない時代。
道のない世界へ踏み出す旅人は、無謀な者として笑われていた。
そんな時代に、一人の若者は古びた日記帳を手に入れる。
そこには、名も知らぬ旅人が見た山、海、森、砂漠、そして星空の記録が綴られていた。
自分の知らない世界が、こんなにも広い。
胸に灯った憧れを捨てられず、若者は旅に出る。
星を詠み、方角を知り、歩いた道を地図に記し、見た景色を日記に書き続ける。
これは、まだ見ぬ景色を求めて歩き続けた、一人の旅人の物語。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!人間の良さとロマンを存分に詰め込んだ名作
何か大きな事件が起こるわけでもなく、ただ静かに時が過ぎるかのように、淡々と物語は進んでいきます。
しかし、その平穏な時間のなかで映し出されるのは、あまりにも美しく情緒あふれる、彩り豊かな景色たち。その色彩が、不意に胸をじんわりと温めてくれます。
旅人が見た景色を、私もこの目で追いかけたくなりました。
誰かの胸に灯った憧れが、次の誰かの憧れへと連なり、紡がれた軌跡がまた新たな旅人の道標となって、長い時を越えて受け継がれていく。
未知に憧れ、何気ない景色に心を震わせ、時を超えて誰かの想いを受け継ぐことができるのは、私たち人間にだけ許された、最高に愛おしいロマンではないでしょうか。
静かな時…続きを読む