概要
愛だけが腐らず残り、蛇は永劫を飢え続ける。
(掌編 1000文字以下)
夜の沼に棲む怪異、沼御前。
古き時代より泥の底に封じられた蛇は、迷い込んだ人々を喰らい、その魂に宿る感情を貪って生きていた。
しかし、どれほど命を喰らっても満たされることはない。
遠い昔に失われた記憶。
人であった頃の名も姿も忘れ果てた今なお、ただ一つだけ消えないものがあった。
それは、愛し、苦しみ、恨み、そして求め続ける恋慕の残滓。
永劫の飢えを抱えたまま、蛇は今夜も沼の底で待ち続ける。
自らを縛るその感情の正体さえ知らぬままに。
* エブリスタにて公開中作品の転載となります
夜の沼に棲む怪異、沼御前。
古き時代より泥の底に封じられた蛇は、迷い込んだ人々を喰らい、その魂に宿る感情を貪って生きていた。
しかし、どれほど命を喰らっても満たされることはない。
遠い昔に失われた記憶。
人であった頃の名も姿も忘れ果てた今なお、ただ一つだけ消えないものがあった。
それは、愛し、苦しみ、恨み、そして求め続ける恋慕の残滓。
永劫の飢えを抱えたまま、蛇は今夜も沼の底で待ち続ける。
自らを縛るその感情の正体さえ知らぬままに。
* エブリスタにて公開中作品の転載となります
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