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沼御前

沼御前

夏乃緒玻璃

おすすめレビュー

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★★★
★69
24人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 脳幹 まこと
    529件の
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    ★★★ Excellent!!!

    脈打つ冷血の記憶


     沼地に潜む妖の名は「沼御前」。

     幾星霜を喰らう冷血の蛇であるが、塵芥の一粒ほどであろう人の残滓が奥底を流れている。

     悠久の時を生きる存在は、その刹那に惑い苛立つ――


    ・

     超常の存在が持つ、高貴にも似た傲慢、そして哀れみが表現された一作。

     安易な擬人化に走らず、妖を妖――理解の及ばないもののまま描いた点が秀逸である。

     奥底に流れる異物を呑み込めないまま、時は流れ続けるのだろう。記す者がなくなった後も。

    • 2026年6月15日 12:35