概要
だからきっと、正しかった。
君があの言葉を言い始めてから、私は上手いことも言えずにただ頷いてばかりで、少しずつ何かが溜まっていった。
重くて、溶けなくて、黒い。そんなものが沈殿していった。
その言葉が聞きたくなくて、いつからか心の中で耳を塞ぐようにしていた。
痛みだとか、苦しみだとか。
そんなものを考えずに生きるようになった。
※この物語は、センシティブな内容を含みます。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
重くて、溶けなくて、黒い。そんなものが沈殿していった。
その言葉が聞きたくなくて、いつからか心の中で耳を塞ぐようにしていた。
痛みだとか、苦しみだとか。
そんなものを考えずに生きるようになった。
※この物語は、センシティブな内容を含みます。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!道徳の教科書にしたいです
本作は、誰にでも通じる普遍的なテーマだと思います。生きることと死ぬこと、いつまでも残しておきたい思い出と忘れてしまいたい記憶について深く考えさせられました。
人間はみな自分第一のエゴな生き物であり、それは責められるものではない。でも自分のエゴのせいで人を傷つけてしまった時、それに罪悪感を感じてしまう。その苦しみから解放されたいと思うのもエゴなのか。相手の事を大事に思う気持ちがあるのであれば、必要以上に苦しまずに自分を解放してあげても良いのではないか。忘却とは喪失ではなく、苦しみから逃れるために必要な人間の本能なのだろう。大切な人との思い出を心の支えとしながら、辛い記憶は燃やして灰にしてしま…続きを読む