概要
ルーブル美術館では、『ナポレオンの戴冠』のナポレオンがある事件に頭を悩ませていた。
何者かが名画を渡り歩き、絵の中の宝飾品を盗み出しているのだ。
彼は『モナリザ』に犯人の捕縛を命じる。
一方、遺産話に釣られてイタリアを訪れた青年ハネツグは、使用人セネカと共にレオナルド・ダ・ヴィンチの“封印絵画”を発見する。
しかしその絵には、世界を書き換える邪神ガイセリクが封じられていた。
封印は解かれ、邪神はセネカの身体を奪って逃走。
セネカを救うため、ハネツグはモナリザと手を組み、邪神を追うことになる。
ガイセリクは、絵画に閉じ込められた怪物たちを解放し、さらには歴史的名画そのものを書き換えることで、現実の歴史さえ捻じ曲げ始めていた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!名画が歴史を守る!芸術×異能バトルの傑作
絵画の英雄たちが現実を駆ける!唯一無二の美術館ファンタジー‼️
歴史的名画の人物たちが絵画を飛び出し、現実世界で戦う――。
この設定だけでも十分ワクワクするのですが、本作の魅力はそれだけではありません😁
『モナリザ』や『ナポレオンの戴冠』など、誰もが一度は目にしたことのある名画が物語の中心となり、それぞれの絵画に秘められたロマンや歴史が壮大な物語へと繋がっていきます。
さらに敵は、絵画だけでなく歴史そのものを書き換える邪神。
絵画の改変が現実世界へ影響を及ぼすという発想が面白く、ページをめくるたびに「次はどの名画が登場するんだろう」と期待が膨らみます。
芸術、歴史、ファンタジー、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!奇想曲出の絵画の大戦争、開幕す!
本作は、絵画世界から表れ現実世界の歴史を歪曲しようとする邪神を封じるために主人公が名画に描かれた人物、英雄らと共に邪神に挑む物語です。
まずこんな着想の物語は極稀です。驚きます。
児童文学作品には類似の要素を待つものはあれど、本作ほどに多重に要素のある作品はないかと思います。
名画の知識、美術史、宗教史、政治史等の博識な事物を基底として豊富な語彙で編まれた物語。
時にコミカルに進行し。時に異能力バトルのの様相を呈します。
少年漫画のような胸熱のバトルさえ展開します。
秀逸なのは。
各絵画から同一人物が現出するため、キリストやナポレオンが複数人いるのです。
しかもそれぞれに、性格づけ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!名画と紡ぐ冒険譚
絵画世界「ピクトリカ」から財宝が抜き取られ、現実世界「ヒストリカ」に持ち出されているらしい。
ナポレオンから急遽呼びつけられたモナリザはそう告げられ、さらには宝飾品泥棒を成敗するよう命じられる。
導入からやられました。
一度は見たことあるような世界的名画が生きていて、しかも自由に動いている。それだけでもワクワクするというのに、若く見せたいモナリザなど、出て来る人物がみな魅力的。
多分生きていたらほんとにこうなんだろうな、を体現してくれる小説であり、現実味のある世界観も合間ってグイグイ物語に引き込まれていきます。
ロマンと知的好奇心を同時に満足させてくれる作品を探している方。
面白い作品…続きを読む