海底からの記憶
- ★★★ Excellent!!!
まだ読中です故、最終的に書き直す可能性がありますが
とりあえず四話まで読了。ここまでのレビューを書かせていただきます。
久遠島への帰郷から始まり、海・人・過去が静かに絡み合っていく構成が非常に美しい印象。
第一話は「癒しの風景」、第二話は「身体と恐怖」、第三話は「共同体と人間関係」、第四話は「罪と沈黙」と、テーマが段階的に深まっていき、我々を自然に物語の核心へ導いています。
鳴海颯太が「救ってくれた人」でありながら「罪を負わされた人」として立ち上がる反転構造が強く、湊人・涼介・島の人々の視線が交錯することで、単なる再生物語を越えたサスペンス性が生まれています。
静かな海と人のぬくもりの裏に、決して癒えない過去が沈んでいる。そのコントラストが、物語に深い余韻を与えています。
導入部として完成度が高く、「この島で何が起きたのか」を読者に強く問いかけてくるかの如くです。
引き続き、注目していきたいともいます。