地図にない村「杉沢村」と「怨搦迦遺供禰」について
鋏池穏美
はじめに 本作【地図にない村「杉沢村」と「怨搦迦遺供禰」について】のおことわり
はじめましての方もいるかと思いますので、まずはご挨拶を。東京の片隅で細々と物書きをしております
ではさっそく本題へと入らせて頂きます。あらかじめ本作品について断っておきますが、この作品を読み進めることで呪われる──そういった類のものではありません。※ただし呪いや怪異的な表現が含まれますので、苦手な方はここで閉じてください。
本作品は、いわゆる都市伝説として語られてきた「杉沢村」に関連したもの。
私自身が体験したことを一人称の視点で記し、その過程で見聞きした資料等を引用する形で綴っております。※登場の人物名は全て仮名であり、私は筆名。地名や施設名などは一部伏字にしております。
杉沢村についてはご存知でしょうか? 青森県の山中にあったとされる地図に載らない村。一九九〇年代後半から二〇〇〇年代初頭にかけ、主に匿名掲示板から広く拡散された都市伝説です。
「村人全員が発狂し、殺し合いの末に廃村となった」
「一人の青年が村人を襲い、村人全員が殺された」
「軍の実験場であり、何らかの理由で消された」
「足を踏み入れると呪われる」
「最初から存在しなかった」
このように諸説入り乱れており、そのどれもが確証に乏しいまま、長らく人々の好奇心を煽り続けてきました。
ただ、昭和期に刊行された郷土誌や古い地図には「杉沢」という地名がかすかに記録されており、完全な虚構とも言い切れません。
この杉沢村についてですが、実は私の生家がある集落からほど近い、「杉沢地区」と呼ばれる廃集落がモデルになった──とも囁かれています。
と言ってもあくまで噂は噂。地元の一部の人たちが口にしていただけで、私は真剣に受け止めてはいませんでした。けれど今となっては、あの廃集落こそが杉沢村だったのだと確信しています。
そう思い至るまでの出来事を文章化したものが本作品です。当時「杉沢村」という都市伝説に魅了された方も、本作品ではじめて知ったという方も、最後まで見届けていただければと思います。
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