概要
ネジは巻かれた。マキナは動いた
ねじまき人形のマキナは、歯車をあるべき場所へと戻す使命を与えられた。使命を果たすため、マキナは仲間とともに、各国を旅する。歯車を全て元に戻すと、この国はどうなるのだろうか?
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!使命を果たした先にあるのは平和か、それとも……
ねじまき人形の少女・マキナ。持っているのは歯車を元に戻せという使命だけ。
歯車を失った国はどこかおかしなことになっており、マキナは使命に従いその国の歯車をあるべき場所に戻していきます。
旅の中で出会う様々な人々、増えていく仲間。そうした人との関わりの中で、使命以外に何も持っていなかったはずのマキナの中にいつの間にか心が生まれます。
けれど、心があれば疑問も抱きます。
歯車を失った国では、そのせいで確かに不幸がある。歯車を正しい位置に戻せば異常が修正され、不幸にあえいでいた人々の顔にも笑顔が浮かぶ。だからこの使命は正しいはずなのに、歯車を戻してはいけないと主張する者も現れます。
自分がしてい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!錆びた歯車が動き出す時、心は生まれる
砂の果てで目覚めたねじまき人形マキナが、滅びた国で人間の王女ソーンと出会い、使命だけで動く存在から“心を持つ者”へと変わっていく物語。
冷たい鉄と温かな命の対比が美しく、荒廃の中に差し込む一筋の希望が丁寧に描かれています。
ソーンの優しさと信念が、マキナの空洞に芽を育てていく過程は静かで力強く、やがて二人が共に立ち向かう姿には確かな絆が感じられます。
戦いの場面も迫力があり、特に“滅びの歯車”をめぐる最終局面では、運命と再生が見事に結びついていました。
乾いた世界の中に“心の温度”を灯す作品として、余韻深く、美しくまとまったお話です。