『ネタ職』の皮を被った、硬派な奪還戦記——『反転攻勢』

タイトルの〖カスタードプリン〗に笑わされるのに、中身は<日本奪還>のサバイバル&軍事譚で、その温度差が強いです。『生命付与』も代償(体力・空腹・失神級の反動)が明確で、チートを「使えば勝ち」ではなく「使いどころを選ぶ力」にしているのが良い。

仲間(マークⅠ〜Ⅲやダークたち)が増えるほど戦術の幅と会話のテンポが上がり、物語が“森の強敵”から“陣営の交渉”へ広がっていく展開も気持ちいいです。さらに「魔女狩り」を止める視点や、戦力運用の判断が効いていて、爽快感だけじゃなく指揮官としての器が積み上がっていくのが刺さりました。

ネタに見せて硬派、笑いと真剣の切り替えが上手い長編。続きが楽しみです。

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