現代社会の闇と〝呪い〟の先にある──妖たちの優しい怪談

放課後の教室で続く
声にならない〝いじめ〟の痛み──

検索画面に浮かぶ〝呪い神社〟の文字と
黄昏に染まる神社
喋る猫
巫女の少女

現代的なリアルと
どこか懐かしい怪異譚がほどよく溶け合い

子どもたちの小さな勇気と
〝お人好し〟さが
闇にゆるやかな輪郭を与えていく。

黄昏神社の奥にひそむ迷い家
稲荷寿司をほおばる狐たち……

日常の隣で
妖たちは人間より少し不器用に
しかし誠実に子どもを見つめている。

静かな筆致で紡がれる
ゲゲゲの鬼太郎のように優しい怪談です

読み終えるころ
世界の色合いが一段だけやわらかくなる──

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