現代社会の闇と〝呪い〟の先にある──妖たちの優しい怪談
- ★★★ Excellent!!!
放課後の教室で続く
声にならない〝いじめ〟の痛み──
検索画面に浮かぶ〝呪い神社〟の文字と
黄昏に染まる神社
喋る猫
巫女の少女
現代的なリアルと
どこか懐かしい怪異譚がほどよく溶け合い
子どもたちの小さな勇気と
〝お人好し〟さが
闇にゆるやかな輪郭を与えていく。
黄昏神社の奥にひそむ迷い家
稲荷寿司をほおばる狐たち……
日常の隣で
妖たちは人間より少し不器用に
しかし誠実に子どもを見つめている。
静かな筆致で紡がれる
ゲゲゲの鬼太郎のように優しい怪談です
読み終えるころ
世界の色合いが一段だけやわらかくなる──