概要
少しの超能力を手にしてしまったお母さん
元はといえば、『1分で読める創作小説2025』参加作品。
オチはついたのだろうか。
オチはついたのだろうか。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!母を轢いた犯人は、四十九日に饅頭を持って来た——賞味期限は2660年。
時間SFを、家庭の台所に置いた。それだけで全てが狂って、全てが愛おしい。
ガーリックライスの下痢がバタフライエフェクトになるかもしれない世界と、賞味期限切れのアイスを平気で売るスーパー。この二つが同じ地平にあることが、この作品の文体そのものです。大きいことと小さいことの区別を、最初から放棄している。
下痢止めの錠剤が中学受験から就活まで使われずに生き延びている描写。ここに母と息子の時間が全部ある。タイムトラベルより、くすんだ黄色い錠剤のほうがよほど時間を跳んでいる。
99歳の大往生を一行で済ませる残酷な速度が正しい。この物語にとって、母の死は悲劇ではなく四十九日に犯人が来るための舞台装置…続きを読む