概要
さあ、どうする、ナナ。受けるか、攻めるか。三十秒以内に決めな。
かつての天才棋士を父に持つメヤリは、将棋という競技を通して自らの生きる道を探していく。
第1話はlagerさんの「雨降りジョニー」という作品との連作短編でした。
それを長編化したものです。長編化にあたって改稿しました。
たまたまNetflixで似たコンセプトのドラマが出てビビりましたが、完全に偶然です。
加藤一二三九段のご冥福をお祈りします。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!将棋はわからなくても、伝わる迫力と緊張感。
天才棋士を父に持ち、自らも類い稀なる才能を持ちながらも、将棋の世界から離れていたメヤリ。
その理由は父の突然の失踪にあったのですが、そんな彼女も再び将棋の道を進むことに。
離れていた期間は長いながらも、元々大きな才能を持っていたメヤリ。復帰してすぐに注目を浴びる存在となっていくのですが、彼女に立ち塞がる壁は、将棋で戦う強敵たちだけではないのです。
父の失踪。それに、一人の女性棋士の勝利の影にチラつく、怪しい気配。果たしてこれらが意味するものとは。
と、本作のストーリーを語ってきましたが、見ての通りこのお話は将棋が重要な要素となっています。
将棋にはあまり詳しくない。なんなら駒の動かし方だ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!最後まで諦めなかった者に「勝利」は訪れる。
天才棋士を父に持つメヤリは、自身も高い棋力を有する天賦の才を持つ女性。しかし今は将棋を離れ、コンビニでアルバイトをしながら「生きてるけど生きてない」というリビングデッドな生活を送っています。
それは天才棋士の父がある日、失踪してしまったから。メヤリはそれから生きるでも死ぬでもない生活を続けていましたが、ある日転機が訪れます。
女流棋士、高城ナナの女流龍将就位記念対局での対局とそして、父の弟子を名乗る桐山との出会い。それらの出来事がもたらしたものは、失踪した父の手掛かり──。
天才棋士の父は何故失踪したのか? 父の痕跡とは? 女流龍将高城ナナとの対局は──?
と、つまりは将棋とサス…続きを読む - ★★★ Excellent!!!将棋を通じて描かれる熱い生き様と、人間ドラマ
天才棋士を父に持ち、その父から将棋を教え込まれた女性、尾道メヤリ。
しかし父は失踪して、メヤリは将棋とは関係ない生活を送っていたのですが……。
ふとした切っ掛けで、再び将棋の道に舞い戻るメヤリ。
止まっていた時間が、再び動き出します。
将棋って奥が深いですよね。
指し方一つとっても、その人の人間性が出てきます。
このお話のすごいところは、将棋のことを知らなくても楽しめるということ。
自分は将棋なんて駒の動かし方を知ってるだけで、ほとんど無知なのですが、駆け引きのすごさや緊張感が、読んでて伝わってきました。
将棋好きな人が読むお話ではなく、将棋を知らない人もハマれる。それがこの作品です。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!将棋が全く分からなくても楽しめます!
因縁の相手との決着をつけるために挑んだ記念対局から、お話は始まります。
冒頭からお話に引き込んでくれ、将棋のルールを何も知らなくても楽しませてくれます。それは指し手に意図や感情を乗せてくれているから。今、どういう状況なのかが分かりやすく、高揚感でドキドキできます!
主人公メヤリの中にあった将棋への情熱が息を吹き返す過程、姿を消してしまっている父親への葛藤などの描写も丁寧で、胸を震わされました。
お話の中で生まれた縁が、次のステージへの扉を開く。こういう、若者たちが人生を藻掻きながら切り開いていく勇気を見ていると、つい涙腺が緩くなってしまいます。
メヤリだけでなく、彼女の周りにいる子たちも応…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人生を切りひらく、青春将棋サスペンス
かつての天才棋士を父に持ち、自身も天才少女と呼ばれていた尾道メヤリ。
しかし現在、父親は行方不明。メヤリはリビングデッドなアルバイト生活。いったい尾道父娘になにがあったのか。
物語は、メヤリがとある記念対局に挑むところからはじまります。
それは因縁の相手と決着をつけるためだけの、ただの気まぐれのはずでした。しかし父親の将棋を知る人物の登場により、メヤリは再び盤上の戦いに身を投じていくことになるのです。
みなさん書かれていますが、将棋がわからなくてもまったく問題ありません。わたしも将棋のことはまるっきりわかりませんが、その緊張感あふれる筆致と描写がしっかり物語のなかへと牽引してく…続きを読む - ★★★ Excellent!!!将棋を題材にした、女流棋士の物語。読み応えがあります!!
冒頭第一話、将棋の対戦から惹き込まれました。
吸引力のある作品です。
将棋を知らない人にも、わかりやすく打つ手を解説し、そして、将棋を指す人には、おおっと唸らせる。
さて、物語は天才棋士を父に持つメヤリが主人公です。少女時代には将棋の天才と言われていましたが、しかし、現在は将棋から離れ少しウツウツとしながら、コンビニでバイト。普通の生活を送っています。
そんな彼女が、今をときめく女流棋士を破ったことから、ある人に目をつけられ、再び将棋の世界に戻っていく。
この相手の嫌味な女流棋士が、そもそも因縁の女。
将棋でリベンジしていくのですが、話が進むにつれて、女流棋士と父親との関…続きを読む - ★★★ Excellent!!!リビングデッドな女性は、再び将棋に目覚めて頂点をめざす!
歩く抜け殻のようだった女性・尾道メヤリ。
彼女はつい参加したアマチュア将棋大会に優勝して、因縁のある高城ナナと対決する。
そこから始まる将棋を中心としたストーリー。
メヤリをサポートする頼りになる桐山さんに支えられ、行方不明となった父の本当の強さを見出していく。
桐山さんに促されて全国大会の県予選に出場したメヤリは、将棋への本格的な復帰戦に挑んでいきます。
将棋知識がなくても手に汗握る描写力で、しっかりと〝読ませてくれる〟作品に仕上がっています。
そして、メヤリが目標にするべき真の敵も徐々に明らかになっていきます。
物語は複層的で深みを見せています。
テイストの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!粘ってみせろ。勝ち筋を掴むまで
盤上では孤独になる、熾烈な戦いに身を投じる棋士。将棋の詳しいルールはよく分からなくても、メディアで取り上げられた棋士の特集をきっかけにファンになった方はおられるのではないでしょうか。かくいう私も、本作の主人公・尾道メヤリの盤上でしか見せない気迫に惹かれてしまいました。
将棋から離れていたメヤリは、かつて名を馳せていた天才少女。因縁の相手と気まぐれで対局した翌日、彼女の才能を惜しむ桐山という男性が訪ねてくるのでした。将棋と関わりのない生活を送りたいメヤリは、桐山の話に乗り気になれず――
ひりつくような戦いから、メヤリが下りてしまったのはなぜなのか。
メヤリと同じバイト先のサリナやユウティンの…続きを読む