天才棋士を父に持ち、自らも類い稀なる才能を持ちながらも、将棋の世界から離れていたメヤリ。
その理由は父の突然の失踪にあったのですが、そんな彼女も再び将棋の道を進むことに。
離れていた期間は長いながらも、元々大きな才能を持っていたメヤリ。復帰してすぐに注目を浴びる存在となっていくのですが、彼女に立ち塞がる壁は、将棋で戦う強敵たちだけではないのです。
父の失踪。それに、一人の女性棋士の勝利の影にチラつく、怪しい気配。果たしてこれらが意味するものとは。
と、本作のストーリーを語ってきましたが、見ての通りこのお話は将棋が重要な要素となっています。
将棋にはあまり詳しくない。なんなら駒の動かし方だってわからないという方もいて、それでは楽しめないのかと心配するかもしれませんが、全くの杞憂です。
かくいう自分も、「今はなんだか優先っぽい」「敵に攻め込まれて防御に徹してるみたい」くらいのフワッとした認識でしたが、それでも、対局する時に何を思っているか。苦しい時にどんな気持ちで反撃の機会を待つかなど、心の動きでなんとなくの流れはわかり、かつ勝負の緊張感をしっかり味わうことができました。
将棋を知らなくても楽しめる将棋もの。
食わず嫌いなんてせずに、ぜひ読んでみてください。
天才棋士を父に持つメヤリは、自身も高い棋力を有する天賦の才を持つ女性。しかし今は将棋を離れ、コンビニでアルバイトをしながら「生きてるけど生きてない」というリビングデッドな生活を送っています。
それは天才棋士の父がある日、失踪してしまったから。メヤリはそれから生きるでも死ぬでもない生活を続けていましたが、ある日転機が訪れます。
女流棋士、高城ナナの女流龍将就位記念対局での対局とそして、父の弟子を名乗る桐山との出会い。それらの出来事がもたらしたものは、失踪した父の手掛かり──。
天才棋士の父は何故失踪したのか? 父の痕跡とは? 女流龍将高城ナナとの対局は──?
と、つまりは将棋とサスペンスが融合した極めて純度の高いエンタメ作品となっています。
特筆すべきは将棋の「熱」を余すところなく描いた対局シーン。息詰まる攻防は手に汗握ること間違いなし。対局の行方も気になるが父の行方も気になり、気がつけば一気読みしていると思います。
個人的に、メヤリの周りにいる脇役たちがまたいいキャラクタで、ガチガチのサスペンスなのにどこかほっこりする。つまりは面白さの欲張りセットみたいな作品となっています。
長々と説明しましたが、言いたいことはひとつだけ。
めちゃくちゃ面白いから、オススメです‼︎
天才棋士を父に持ち、その父から将棋を教え込まれた女性、尾道メヤリ。
しかし父は失踪して、メヤリは将棋とは関係ない生活を送っていたのですが……。
ふとした切っ掛けで、再び将棋の道に舞い戻るメヤリ。
止まっていた時間が、再び動き出します。
将棋って奥が深いですよね。
指し方一つとっても、その人の人間性が出てきます。
このお話のすごいところは、将棋のことを知らなくても楽しめるということ。
自分は将棋なんて駒の動かし方を知ってるだけで、ほとんど無知なのですが、駆け引きのすごさや緊張感が、読んでて伝わってきました。
将棋好きな人が読むお話ではなく、将棋を知らない人もハマれる。それがこの作品です。
将棋を通じて描かれる親子の関係、苦悩と熱意。
それにメヤリの友人関係も、注目ポイント。
将棋の世界に舞い戻って快進撃を見せるメヤリを暖かく見守るバイト仲間の様子も描かれていて、色んな角度から見る時にシリアスで、時にコミカルな人間ドラマが、物語をより味わい深いものにしてくれています。
もしも将棋に詳しくないから読まなくてもいいと思っていたら、騙されたと思って読んでみてください。
後悔はさせませんから。
因縁の相手との決着をつけるために挑んだ記念対局から、お話は始まります。
冒頭からお話に引き込んでくれ、将棋のルールを何も知らなくても楽しませてくれます。それは指し手に意図や感情を乗せてくれているから。今、どういう状況なのかが分かりやすく、高揚感でドキドキできます!
主人公メヤリの中にあった将棋への情熱が息を吹き返す過程、姿を消してしまっている父親への葛藤などの描写も丁寧で、胸を震わされました。
お話の中で生まれた縁が、次のステージへの扉を開く。こういう、若者たちが人生を藻掻きながら切り開いていく勇気を見ていると、つい涙腺が緩くなってしまいます。
メヤリだけでなく、彼女の周りにいる子たちも応援したくなる子たちです。
ぜひ、将棋の世界を垣間見ながら、自ら輝こうとする彼女たちを見守ってみてください!
お薦めです(^^)!
かつての天才棋士を父に持ち、自身も天才少女と呼ばれていた尾道メヤリ。
しかし現在、父親は行方不明。メヤリはリビングデッドなアルバイト生活。いったい尾道父娘になにがあったのか。
物語は、メヤリがとある記念対局に挑むところからはじまります。
それは因縁の相手と決着をつけるためだけの、ただの気まぐれのはずでした。しかし父親の将棋を知る人物の登場により、メヤリは再び盤上の戦いに身を投じていくことになるのです。
みなさん書かれていますが、将棋がわからなくてもまったく問題ありません。わたしも将棋のことはまるっきりわかりませんが、その緊張感あふれる筆致と描写がしっかり物語のなかへと牽引してくれます。
個人的に特筆したいのは、メヤリのアルバイト仲間である一見ギャル風なサリナと台湾人留学生のユウティン。
メヤリが変わっていくことで、二人もまた自身の生きかたを見つめなおしていく。その姿が物語をより深いものにしてくれているように感じます。
最後まで先が読めない、再生と成長を描く青春将棋サスペンス。将棋がわからない人もぜひ読んでみてください。
冒頭第一話、将棋の対戦から惹き込まれました。
吸引力のある作品です。
将棋を知らない人にも、わかりやすく打つ手を解説し、そして、将棋を指す人には、おおっと唸らせる。
さて、物語は天才棋士を父に持つメヤリが主人公です。少女時代には将棋の天才と言われていましたが、しかし、現在は将棋から離れ少しウツウツとしながら、コンビニでバイト。普通の生活を送っています。
そんな彼女が、今をときめく女流棋士を破ったことから、ある人に目をつけられ、再び将棋の世界に戻っていく。
この相手の嫌味な女流棋士が、そもそも因縁の女。
将棋でリベンジしていくのですが、話が進むにつれて、女流棋士と父親との関係が見えてきて、さらにミステリー度が高まります。
将棋+復讐+ミステリーの作品。
臨場感があるリベンジもの。第一話から、とても爽快感のある出だしで、物語が進むにつれ、主人公の成長が見えてくるのも、作品の良さです。
どうぞ、お楽しみください。
歩く抜け殻のようだった女性・尾道メヤリ。
彼女はつい参加したアマチュア将棋大会に優勝して、因縁のある高城ナナと対決する。
そこから始まる将棋を中心としたストーリー。
メヤリをサポートする頼りになる桐山さんに支えられ、行方不明となった父の本当の強さを見出していく。
桐山さんに促されて全国大会の県予選に出場したメヤリは、将棋への本格的な復帰戦に挑んでいきます。
将棋知識がなくても手に汗握る描写力で、しっかりと〝読ませてくれる〟作品に仕上がっています。
そして、メヤリが目標にするべき真の敵も徐々に明らかになっていきます。
物語は複層的で深みを見せています。
テイストの軽いコンビニバイトシーン。
アマチュア将棋大会での真剣な対局シーン。
そして、倒さなければならない大きな壁に挑むシーン。
将棋ものですが、映画『スター・ウォーズ』のような深みがあり、作品の質も高いですね。
ぜひご一読いただければと存じます。
きっと、主人公・尾道メヤリを応援したくなりますよ。
盤上では孤独になる、熾烈な戦いに身を投じる棋士。将棋の詳しいルールはよく分からなくても、メディアで取り上げられた棋士の特集をきっかけにファンになった方はおられるのではないでしょうか。かくいう私も、本作の主人公・尾道メヤリの盤上でしか見せない気迫に惹かれてしまいました。
将棋から離れていたメヤリは、かつて名を馳せていた天才少女。因縁の相手と気まぐれで対局した翌日、彼女の才能を惜しむ桐山という男性が訪ねてくるのでした。将棋と関わりのない生活を送りたいメヤリは、桐山の話に乗り気になれず――
ひりつくような戦いから、メヤリが下りてしまったのはなぜなのか。
メヤリと同じバイト先のサリナやユウティンの掛け合いも見どころです!
最後まで勝敗が分からないクロスゲームのように、熱くならずにはいられない競技サスペンス!