概要
歩いていかなければならない。
グラウンドで野球をする少年たちを見ている、ひとりの男性。
かつて野球をしていた男性は、自分自身の過去と現在を重ねていく。
2009年に書いた、超短編三作。その三作目です。
(16年前だって? 嘘だろ)
さすがに、いくらかの手直しあり。
※ 誤字や脱字、漢字とひらがなに助詞の使い分けなどは、気がついたら修正しています。
※ 小説家になろうにも掲載しています。
かつて野球をしていた男性は、自分自身の過去と現在を重ねていく。
2009年に書いた、超短編三作。その三作目です。
(16年前だって? 嘘だろ)
さすがに、いくらかの手直しあり。
※ 誤字や脱字、漢字とひらがなに助詞の使い分けなどは、気がついたら修正しています。
※ 小説家になろうにも掲載しています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!消えてしまった夢は、きっと新しい夢を運んでくる
人は未来を夢見ます。
何者かになろうとします。
だけど、思い描いた何者かになれる人は僅かです。
本作は、ままならない人生を送る主人公が、野球をする少年と言葉を交わした束の間の心情を描いた物語です。
将来、プロ野球選手になりたいと真っすぐに夢を語った少年。
主人公のなかで、その少年と幼い頃に同じ言葉を言った自身とが重なったのでしよう。
少年のひたむきさが、主人公を新しい夢へ向かわせる後押しとなったようです。
どんな結果になろうと、関係ない。
前向きに生きることは、夢と呼ばれるもの抱えることに他ならない。
彼は、そう気がついたのです。
思い描いた未来を得られなかった人は言います。
世間…続きを読む - ★★★ Excellent!!!計算も反省も必要ねえ! とにかく、目指してみりゃあいいんだよ!!
くたびれた大人と、純粋な少年。この取り合わせの段階で既に勝利は確定しています。
主人公は、夢破れた男。かつては野球選手になりたいと思っていたが、それは叶わなかった。
そして、「叶えようと思うほどの努力をしたのか?」と自問自答し、すぐに「否」と答えることができる。
自分と言う人間は、「そういう奴」なんだよ。
そんな風に自己嫌悪というか、自分という存在を突き離して見ている彼。
そんな彼の前に、野球帽を被った一人の少年が現れる。
ひたむき。純粋。「夢を語る」ということに一切の怯えがない。
大人になると、「現実的かどうか」、「どのくらいの才能と運と努力が必要か」なんてのを最…続きを読む