ここ(カクヨム)にいると、とても多くのユーザーさんがいるので、小説を書いてるアマの方は沢山いると勘違いしそうですが、今まで私が小説を書いてると発表した時、私も!と言った人は一人もいなくて、逆に物凄く驚かれます。とても希少な人間だと思われてます。
この作品は、文章を書くのが好きな二人の高校生を描いた物語。ちょっとした事で二人は違う運命を辿れたかも知れないけど、彼にはそんな勇気がなかった。
もし、こんな出逢いで二人が結ばれたとしたら、その絆は強いものになるでしょうね!だって、二人とも文を書くのが好きなんだもの!
今となっては遠い青春時代(笑) 人生で一番輝いていたあの頃。
甘い思い出、苦くて辛い後悔や葛藤。色んな思いを抱え、それを乗り越えたり、糧にしたりして過ごした時。
あの時こうしていればというたらればでも、歳を経れば、きっと懐かしい良き思い出になってくれるのではないでしょうか。
そんな想いを巡らしながら読みました。
もう、思い出の中にしかいない人。
たくさん抱えた思いの丈に比べて、僅かな関わりしか持てなかった人。
どうにもならないこと。
人生の前方には、ないこと。
本作は、そんな追憶の物語です。
高校生のころ、文集に自作の短編小説が隣あわせに並んで載るだけの同級生。
一方的に意識していた人。
後年その人を見かけたことの気持。
本作にはそんな彼女への追想が綴られています。
追想は既にない事実が置かれた場所。
一抹の寂しさや後悔の混じった追憶は忘れがたいものなのでしょう。
人は、どうしてそんな〝切なさ〟を憶えておくのでしょうか。
ままならない気持は何の役に立つのでしょうか。
正直に言うと私にはわかりません。
読み進めて迷うときに、本作に記された一文が目に留まりました。
〝あの関係が僕の精一杯で、かけがえのないものだった〟
そう心の整理がついたのか、整理したのか。
本当のところは本人にしか知りえないことです。
私に浮かんだのは────
〝追憶からは、きっと優しい気持がやってくるのだろうな〟
そんな思いでした。
切なくも美しい僅かな悔恨を抱えた若き日の追憶。
学生生活のエモい瞬間。
そんな情景が、綴られた綺麗な物語があります。
本作です。どうぞご覧ください。