概要
君と会えて、よかった。
ガラスケースの中で生まれた僕は、外の世界で同じ境遇の君と出会う。
2009年に書いた、超短編三作。その一作目です。
(16年前だって? 嘘だろ)
さすがに、いくらかの手直しあり。
旧題『未完成の私から』
※ 誤字や脱字、漢字とひらがなに助詞の使い分けなどは、気がついたら修正しています。
※ 小説家になろうにも掲載しています。
2009年に書いた、超短編三作。その一作目です。
(16年前だって? 嘘だろ)
さすがに、いくらかの手直しあり。
旧題『未完成の私から』
※ 誤字や脱字、漢字とひらがなに助詞の使い分けなどは、気がついたら修正しています。
※ 小説家になろうにも掲載しています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!二人が恋に落ちるのは想像できなかったのか。
ガラスケースの中で生きていた。
冒頭の言葉より、すべてが初めてのまっさらなキャラクターが誕生します。
ガラスケースの中と外に出てからでは大きく世界が違っている。
彼は外へ出て何を見ているのでしょう。
そこにもう一人、彼女というものが存在します。
まっさらだった二人の世界が、外というものによって少しずつ歪んでいく。
外の世界はどんなものかは想像するしかないのに、彼と彼女は白く美しいままのような不思議な感じがします。
二人にとってどれほどの時が流れていったのか、ラブストーリーのようなのにどこか切なさが伝わってきます。
じんわりと二人の愛が心に残る作品です。 - ★★★ Excellent!!!君は、僕の知るたった一人の『特別』で。君を想う以外、僕には何もないから
切なくて儚くて、とってもピュアなストーリーです。
主人公の少年は、気づいた時には「ガラスのケース」の中にいた。
なんらかの形で培養されるように生きていた彼。ようやくケースから出されるが、周りは白衣の研究者ばかり。
自分は何者なのか。比較するような「他者」が近くにいない。
そんな中で、彼は一人の少女と会う。唯一の『自分の同類』であり、似た境遇にあるとわかる少女。自然なことのように彼女と惹かれあう。
もう、このシチュエーションがひたすら切ない。
「外の世界を知らない」、「余分なものを一切持たない」というピュアな少年。
そんな彼が「唯一知っている同類」である少女に恋心を抱…続きを読む