霊力を持つ『水』をテーマに書けと言われたら……あなたならどうする?

黒澤先生の新作は『宗教』がテーマの少し尖った内容。
……おやすみプンプンだね。
しかし、テーマが宗教だろうとなんだろうと黒澤ワールドにしてしまうのが、
この先生が天才たる所以なのだろう。


この物語を称賛するのは、他の先生がおそらく散々やっていることだ。
私は違う切り口から、この物語を見ていこうと思う。例えば……

あなたが、宗教関連の記事を読んだか、動画を見たか、漫画で知ったとして、
教祖が信者につぼやら、水やらを高額な金で売っていると知ったとして、
それで一本お話を書いてみようと思い立ったとする。

どこから切り込む? というのが大事なテーマだ。
教祖が吹き込んだ(らしい)魔法の水があるらしい。飲むと、健康にいいんだかなんだか知らないが、それを水気を帯びた物体にかけると本当に霊現象が起きるから水は本物らしい。

さて、「あなた」ならこの水をモチーフにした物語をどう扱うか……?


この先生は教祖を主人公にする。
そして、厄介な問題が次々に起きて振り回される。

今回は……終盤に若干ショッキングな出来事があったが……。

これなのだ!! これが怪物黒澤カヌレを怪物たらしめる要因なのだ!
我々のような凡人は、まず水の正体がわからないけどやばい水らしい……などと、
自分の立場に近いモチーフを主人公にしてしまう。
そこを、この先生は水を作った本人を主人公にしちゃうんだから! これでまず、長くなりそうな話をコンパクトにできるのだ。

……熱くなってしまった。
今回も勉強になりました。








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さて、現在、黒澤先生の新しいペンネームを考える担当をおおせつかっている私から、皆様に朗報がございます。
黒澤先生は『当然』この物語の続編を考えております。


心を入れ替え、ツボをやく日々の教祖さんですが、ある日……
また目の前にヨシオ少年が現れます。
「先生ごめんなさい 残ってた水を全部使ってやっちゃいました……」

やれやれ今度は何をしでかしたんだい? と呆れながら外に出てみると……

オリンポス山が地上を闊歩していたのです。

「何をした!?」

「水を富士山にかけたらこうなりました……」

「馬鹿な! 水気のないものにかけても……」

「それがー……溶岩でも良かったみたいでして」

「何ーーー!!」

オリンポス山が日本を蹂躙するところで……目が覚めました。
どうやら夢だったようにございます……しかし……


嫌な予感に窓の外を見てみると阿鼻叫喚!!
魑魅魍魎たちが所狭しと溢れかえっておるのです!!

そこにヨシオ少年が……。

「先生ごめんなさい。やっちゃいましたー。
 ……考えてみれば、『水がたくさんあるところ』に使ったらどうなるんだろう?って思ったんです……」


水がたくさんあるところ……?

ば……馬鹿野郎……


「なんてことをしてくれたんだ。君が水を使ったのは……」


海じゃないだろうね。






という物語を執筆中です!! ご期待ください!!









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