理不尽な世界を論理でぶった切る、本気の悪役令嬢

第35話まで拝読しました。
よくある「婚約破棄からざまぁ」ものと思いきや、これは完全に別ベクトルの悪役令嬢物でした。前世で理不尽な会社と社会に潰されたOLが、公爵令嬢ミレーヌとして蘇り、「感情」より「合理性」と「システム設計」で世界を作り替えようとする姿がとにかく鮮烈です。

公衆の面前での婚約破棄から、両親との対立、アッシ銀山事件や公開処刑を経て、「経営システム」として公爵家と領地を掌握していく流れは、ビジネス視点のロジックとダークなカタルシスが同時に味わえます。
レベッカやジャック、リナたち有能な仲間がどう覇道に組み込まれていくのか、第三章以降も楽しみです。

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