人の業が招く呪いの世界へ

死者を粗末に扱ってはならない、例えそれが獣であっても。
これは邪祓師の卜部と助手のかなめが解決した事件の顛末である。
忌念すべき一周年の書き下ろし短編ながら、二人の活躍と魅力を知ることができるだろう。
本編はさらに仄暗く、真相も一筋縄ではいかない。本格的な呪術の知識や迫真に迫った描写も相まって、忌まわしい情景が脳裏にまざまざと浮かび上がる。
是非ともこの短編を糸口に、本編を読んで頂きたい。

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