果たして、この『世界』で何が起きた? やがて、パズルの如く一つの事実が
- ★★★ Excellent!!!
シチュエーションが面白くてぐいぐい引き込まれました。
ずっと引き篭もりの生活を続けていた主人公。
しかしある時、周りから人の姿が消えていることに気づく。
聞こえるのは謎の少女の声。「ずっと閉じこもっているの?」と。
果たして、「世界」では何が起こったのか。
とにかく想像力を刺激されます。「自分だけを残して全ての人間が消えてしまった?」、「自分が知らない間に家の中でなんらかの惨劇が起こった?」と。
少しずつ見えてくる「不穏な痕跡」の数々。パズルのピースのようにそれらが繋がって行き、「何が」起こったのかの全貌が見えてくる。
そして今まで見ようとしなかった「死角」が提示された時、ゾワリと世界が一変します。
臨場感や没入感が高く、夢中になって読めること間違いなしな作品です。