人は、どうやって生まれて来るのか。
コウノトリに運ばれたり、橋の下に寝かせられていたり、あるいは竹やら桃を割ってみたり……そんなふうにして、生まれて来る状況を想像力を使ってふわっと説明することもあるかと思います。
しかし、本作の舞香による「命の起源」の説明ほど、直接的かつ愛情深いものはありません!
前作『かえる五景』から、小さな命に目を向けてきた彼女ならではの視点。
独特ではありますが、生き物を慈しむ心を感じさせます。
また、そんな彼女の言葉を聞き入れつつ、冷静に対応して会話を楽しむヒロくん。
とても似合いな二人がどんな家庭を築き、生活していくのか……きっと楽しい日々になるに違いありません!
独特の命の捉え方から、思わぬオチへ!
とても素敵な物語です!
是非ともご一読を!!!
卵の素という発想で、「そういう考え方もあるのか~」と思わされました。
主人公のヒロくんが恋人の舞香ちゃんと一緒の時間を過ごす。
その先で「卵の素」になるはずのものだと「あるもの」について指摘され、そういうものなのか、と改めて考えるように。
それも生き物だったら助けてあげられないものなのかと舞香は言い、それについてちょっと議論することに。
いわゆる「大人の会話」ですね。
でも、なんか幸せな感じだけは伝わってくる。カップルで過ごす時間の「リアル」を切り取ったような感じで、世の中のどこかでこんな風な会話をしている人がもしかしたらいるかも、なんてことも考えさせられました。
そして、最終的に辿り着く結論。間違いなく二人の今後には幸せな時間が待っているのだろうな、と思わされます。
この二人はこれからもこんな調子で、とりとめのない話をしつつ仲良く過ごしていくんだろうなと、そんな微笑ましさを感じる一作でした。