概要
『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』――オットー・フォン・ビスマルク
支配者たる日本からの異世界召喚者は『なろう系主人公』と揶揄されない。彼が称される渾名は『東洋の食人鬼』『革命の皇帝』……最悪の独裁者に対する痛烈な皮肉である。
英雄であり独裁者・総統アヴェリスの養子にして秘書シャル・イルは革命で滅ぼされた王朝の元皇子。そんなシャルに課された任務は、この国の歴史を記すこと
近代ヨーロッパを彷彿とさせるエウロディア大陸。その列強の一角、ウィレーツェル連邦は総統アヴェリス・クルアールが統治する。アヴェリス・クルアールは、日本という国から召喚され、勇者となった。そんな彼は革命を起こし、ウィレーツェル連邦共和国を樹立した。
異世界召喚された稀代の英雄として、さぞ国を発展させ、敵を簡単に屠り、民から愛されたのだろうと思われるだろう?だが、アヴェリスは英雄と呼ぶには
英雄であり独裁者・総統アヴェリスの養子にして秘書シャル・イルは革命で滅ぼされた王朝の元皇子。そんなシャルに課された任務は、この国の歴史を記すこと
近代ヨーロッパを彷彿とさせるエウロディア大陸。その列強の一角、ウィレーツェル連邦は総統アヴェリス・クルアールが統治する。アヴェリス・クルアールは、日本という国から召喚され、勇者となった。そんな彼は革命を起こし、ウィレーツェル連邦共和国を樹立した。
異世界召喚された稀代の英雄として、さぞ国を発展させ、敵を簡単に屠り、民から愛されたのだろうと思われるだろう?だが、アヴェリスは英雄と呼ぶには
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!異世界から召喚されし者が作りしは――
中世ヨーロッパ風な世界ではなく、近代ヨーロッパ風な世界で、共和国があって、政党があって、独裁者がいて……。
その独裁者が、異世界から召喚されし者です。
彼は、革命を成し、共和国や政党を作り、そして独裁者となったのです。
冒険をしたり、魔王を倒したりではなく、そういう世界を作ったようです。
ではなぜ、そんなことになったのか?
時折垣間見える彼の過去を見ると、そこまで強い男ではなく、むしろ非力な男で、あつかいもそこそこ――それでもこのような世界を作れたのはなぜなのでしょうか。
彼は養子であり前王朝の皇子である青年に向かって、歴史を――史書を作れと言います。
もしかして、そこにこそ答えがあるの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!英雄も、やがては歴史の1ページに消える
人類の発展とは、歴史の積み重ねそのものである。先人達が残した歴史という参考資料を踏み台にしながら、新たな技術を生み出したり、大きな過ちを避けていったりする。そして、そうやって踏み台にしてきた者たちもやがては歴史の1ページへと還り、未来の誰かの参考資料になるのだ。
本作の主人公は、魔皇を倒して人類を救い、カリスマと権謀術数を駆使して総統へと上り詰めた勇者……ではなく、その彼の養子として仕える元王子の秘書の青年、ヴェルである。主君にして養父、そして、自分の本来の両親の仇という独特な立ち位置に身を置きながら、彼は秘書としての日々を送る。ある時は、史書の編纂に四苦八苦したり、またある時は生き別…続きを読む