レトロPCについてほとんど詳しくない自分でも、楽しく読み続けています。
正直、作中で語られているパソコンやプログラムの話を全部理解できているわけではありません。専門的な話になると「なるほど……そういうものなのか」と雰囲気で読んでいる部分もかなりあります。
それでも不思議と置いていかれない。
この作品の面白さは、詳しい知識そのものを読ませるのではなく、主人公が何かを始めたり、作ったり、働きかけたりすることで、それが周囲に影響を与え、そこからまた別の動きが生まれていくところにあるのだと思います。
主人公が一つ何かをすると、それだけで終わらず、周囲の人や企業、技術、さらには当時のパソコン業界そのものに少しずつ波紋が広がっていく。
その過程を追っていると、「当時のパソコン事情って、こんなふうに発展していったのか」と、実際には細かいことを理解できていないのに、いつの間にかその時代を知ったような気分になってくるのが楽しいです。
専門的な話を全部理解できなくても、主人公の行動と、それによって起こる変化を追っていけば物語として楽しめる。
そして読み進めていくうちに、最初はよく分からなかった言葉や技術にも少しずつ馴染みが出てきて、「前よりちょっと分かるようになった気がする」と感じられるのも面白いところです。
詳しい人なら細かな技術や当時の事情まで含めて楽しめるのでしょうが、詳しくない自分は自分なりに「知らない時代を覗いている」ような感覚で楽しませてもらっています。
これから主人公が何を始めて、それが周囲にどんな波紋を広げていくのか、引き続き楽しみに読んでいきたいです。
小生はカシオのFX-502P(256step!)から始めたので、物語の起点より少し前からの記憶が、大量に連想されます。
「知人」さんの様に、これは敵わん!と言う知人を思い出したり。
ベーシックマスターLV 1のbiosを徹夜で逆アセンブルして、藁半紙に機能コールを書き出したりしてたなあ。
当時の不便さ(工夫の余地?)と熱量が記憶にある人には、とても刺さる内容です。
今の人には、探求と創造はかくも楽しき、と伝われば十分かと。
近くの電気屋のパソコンコーナーでSANYOのビジネス機(グリーンモニタ)を見たな…あれがMBC -55だったのか?ハンドヘルドも出してましたね…
今も手元にあるFM-8店頭ポスターの伊藤麻衣子さんが、後にパソコン講師をしていたり…縁は奇なものですな。
学生時代、88MRのDISK-BASICを軽く機能拡張したシステム作って遊んでました。
本家では再起動が必要な2D/2HD切り替えを、ドライブごとにBASICの空予約語フックからいつでも使えるようにしたり。それを消費メモリ増なし、起動時から使えるように組み込みたいってことで、DISK-BASICのどうでもいい画面メッセージ域を潰して読み込むIPLを作ったり、IPL書き換えた状態のシステムディスクを作っるツールと、2D/2DD/2HDをサポートかつ本家より速くFDをコピーするツール書いたり。ついでにALU使った高速CLSも組み込んだり。
88は5"FDD側にもZ80とRAM積んでたので、本体側でユーザと対話してる間にFDD側のZ80にデータ準備させたりとかもしたなあ。
Oh!○○に投稿したら、雑誌連載のスーパー88とちょっと被るからムック発刊してそちらに載せますとなったりもしました。
そんなわけで私は88ユーザだったのに、自分のために書かれた物語のように感じてしまうほど刺さりました。懐かしい