千古のうみの童うた

礎国が大陸の隣国李から独立して数百年。いにしえの守りは風前の燈となり、世には妖が蔓延って、礎国の民の生活を圧迫していた。
少年は世界におのれのかたちを規定されないために、忘れたことのすべてを思い出し、弓を取った。少女は宿命のもとに立ち上がり、それに翻弄されながら、運命をその手で変えるべく、戦う決意をした。そんなふたりを見て、少女は傍観をやめ、すりつぶされる日々から抜け出すべく、その望む道に至るべく、立ち上がった。
運命を覆し、ただおのれ自身で生きていくため、ひとはいつだって立ち上がることができる。
これは勇気の物語。これは生まれるための物語。これはあなたと生きていくための物語。