概要
海を越え、空を越え、世界を越え
島主の五男スドアは、会議のため訪れた無人島に取り残されてしまう。そこで途方に暮れていると、突然現れた渦の中から鉄でできた魔術師が現れる。「ロボットのペカリク」と名乗る彼は、様々なものを作り出して島の者たちを喜ばせるが……
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!南洋の孤島でファンタジーと SF が偶然出会ったように摩訶不思議
レビューの題名は次の詩から本歌取りいたしました。
解剖台の上でミシンとこうもり傘が偶然出会ったように美しい
ロートレアモン
ロートレアモンが美少年を称えるのに上の表現を用いて希有だとしようとした気持ちが、本作を読んで分かりました。
作中世界の基軸は異世界ファンタジー(作者によるジャンル登録は適切)ですが、そこに SF 設定が注入され、結末とそれが示唆するものについてもファンタジーと SF が入り交じったものになります。そして破綻はありません。
天が造る衣に縫い目は無いのだよ。そう諭す言葉を思い出しました。
天衣無縫
作中におけるフ…続きを読む