コレンシウ伯爵とその子供たち

ヨーロッパにある小国、ローゼンブラウ公国。この日、首都近郊の森で変死体が発見された。この件の担当捜査官となった刑事ニコラだったが、ウラディミル・コレンシウ伯爵という男が現れ、民間人でありながらこの件について捜査権を持つとのたまった上、事件の犯人と被害者は共に吸血鬼であると言い出した。
古い時代から近現代、おとぎ話に至るまで国内で語られる吸血鬼伝説と、コレンシウ伯爵とその二人の養子の謎めいた関係性が絡み合い、刑事ニコラは思いもしなかった国家の歴史とその真実に触れることになる。オカルト×ちょっと歴史モノでなんちゃって警察モノなアクション付き小説。