史実で「世界最終戦論」を唱えた異才・石原莞爾に現代のミリタリーオタクが転生するという、架空戦記として極めてキャッチーで熱い導入部です。最大の見どころは、史実の泥沼の「日中戦争」を未然に防ぐため、張作霖爆殺を阻止し、蒋介石をプロパガンダで失脚させて中国を「一大後方兵器工場」へと変えていく圧倒的な手腕。ミリタリー知識に裏打ちされた兵器開発のif描写も小気味よく、一気に読ませる推進力がありました。
石原閣下に転生して日本を変えていく話です。他の作品だと「我の損害軽微、んなわけないだろ」という場面がそれなりにありますが、本作はありません。兵士は死にます。敵も味方も、沢山悲しいけどこれ戦争なんです。戦いの果てに石原莞爾はなにをみるのか、読み進めて確かめて下さい。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(140文字)
石原莞爾を主人公に据える着眼点は、なかなかおもしろいと思います。石原莞爾に転生した主人公がどんなアジアに向けて行動していくか楽しみです。