甘いぜ!

主人公ふたりの恋路にはさまざまな障害が立ちはだかりますが、それは状況と立場によるものであって人の悪意によるものではないんですね。

なぜなら登場人物みんな良い人!
恋のライバルでさえ!
ラファティ!

王宮劇につきものの謀議謀略成分はかなり抑え気味です。
作者様のお人柄もあるかと思いますが、おそらく意図的にそうされているように感じました。

現実の厳しさが増すばかりの世の中ですからね、小説の中に純度の高い甘さを求めてもいいじゃないですか。

とにかく甘く、混じり気のない甘さを求めたいとき、ぜひオススメしたい作品です。


作者さまの前作『政略で嫁いだ異郷の花嫁は巻き戻った人生で不器用な夫の愛を手に入れる』と異なる時代、同じ舞台でのお話となります。
前作未読でも楽しめますが、お読み頂くとより物語の世界に入り込めると思います。

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