君が綴るハッピーエンド

　目標も情熱もなく漠然と生きてきた高校二年生の八雲文也は、八月の始めに祖母のお見舞いで訪れた病院で高校三年生の七海曜子と出会う。曜子の性格、顔、仕草、声、全てに惚れ込んだ文也は彼女に情熱を注いで生きていくことを誓う。
　次の日も曜子に会いに来た文也だが、文也の目の前にいたのは容姿はそのままなのに人格が全く違う曜子だった。次の日もその次の日も曜子の人格は変わり続け、一週間で人格が一回りすることが判明する。
　曜子の持つ特別な能力と現在の状態になった理由を知った文也は本物の曜子を取り戻すべく、自らの人生をかけて奔走することとなった。