正しさとは何なのか
- ★★★ Excellent!!!
呉の知将・陸遜。
三国志はとても多くの人物が走り抜けて行きますが、正しい人って少ない。
やはり乱世ですから、その正しさというのはとても危ういというか。
だからこそ、皇帝も覇王も、皆、正しさを求めて、智将を登用するのだろうと思います。
私の浅い知識ですが、陸遜という人は、正しい事を目指した人で。
民を救おうと、農業や産業にも力を入れたり。
けれど、その正しさが、ではどんな状況、どんな人にも通用するかというと、決してそうではないという悲しさ。
昔だから、自分にかけられた嫌疑や罪状は、一族郎党にも回るんですよね・・・。
信じて尽くして来た主からの仕打ち。
失意、絶望、義憤を冷徹に切り取ったお話。
三国志好きの方には、深く刺さるお話だと思います。
ありがとうございました。