風に始まり、天、山、醜、海、そして太陽。風が語る、世界どよめく神話。
- ★★★ Excellent!!!
まだ世界が固まらず、今よりも大雑把で混沌としていた時代。
天空にて争いがおこり、血の雨が山に振りそそぎ、そして生まれた赤い子。
太陽の争うなかで踏みにじられて黄泉帰り、醜さの塊となった姫。
姫に命じられるままに、赤い子に海を教えた女。
不可思議で底の知れぬものたちが入り混じり、そこからきっと、世界のありようが成ったのだろう。
すべては、風が語るままに。