告発者が消えた夜 -Мир-

50話になり話の区切りが付いたので、いったん物語を整理したいと思います。
ちょこちょこ既公開エピソードの修正も入れますので次回更新はしばらくお待ちください。
(追記)異動によりある程度落ち着くまでは更新できません。申し訳ありませんがよろしくお願いします。
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戦後、隣国を併合し独裁国家となった「この国」で、〈サムの汚食事会〉という謎の組織があるとの噂が流布していた。

記者のサマンサはその噂を追うなか奇妙な紙の切れ端を拾う。染み込んだ成分から下水道へと潜入した彼女は噂の出処にたどり着くも、製本に勤しむ彼らとの生活を余儀なくされる。

「いいかこいつは──ぶよぶよした肉の塊に紙の弾丸を仕込む仕事さ」血まみれの男はそう言って笑い、破滅への幕が上がった。