概要
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!かくして彼女の青春が歩き出す
自分がいかに恵まれた時代にいたのか。
某感染症はこうも十代の輝かしい日々をいとも簡単に奪ったのか。
誰が悪いでもない、それでも誰かの所為にしなければ辛い、そんな世の中で。
【蝉】は、主人公を一歩踏み出させるための、象徴だったのではないかと思います。
停滞するうだる夏の暑さが見せた【一匹の蝉】。
その蝉との邂逅はきっと、主人公に伝えたかったのではないだろうか。
「たとえ今が辛い時でも、自分のように、今を後悔のないように生きようよ」と。
他の誰にもできないことを成し遂げた【一匹の蝉】に、その心意気に、感動しました。
前を向きたい方、必見の作品です。
ぜひお手に取って読んでみてください。 - ★★★ Excellent!!!読みやすさの極致ここにあり
レビューを書くために読んだ私はしばらくの間、言葉を奪われました。
なにこれ、すごい。読みやすいすごい。テーマもしっかりしてる。夏から秋に変わる描写がこんなにも文学的でいて嫌味なく表現できるものなの。すごい。秋だけじゃないすごいところが多すぎてまとまらない。
こんな状態になりました。書き手の皆さんはは絶対に読むべきです。
上手くまとめて表現できないので最初に言います。完成度がものすごく高いです。
今を捉える作者の観察力、精選された言葉と文章の運び方が合わさって、感性鋭く、今を生きる高校生の生活が描かれています。これだけでもすごい。
けれど、凄いところはまだまだあります。季節外…続きを読む - ★★★ Excellent!!!10月の蝉を思う
今の学生たちは、様々に制限のかかる中で何を思い生活しているのか。殊に、期待に胸膨らませて新たに進学した途端に学校が休みになった世代は、それこそ学校に行きづらくなってしまった人も多いと聞く。
そんなある種の孤独を10月の蝉に託して描き、そしてひとつの答えを提示しているように思える作品である。
仲間はいない、呼ぶべきメスもいない。この10月まで続く暑さによって地面から出てきてしまった孤独な蝉。これを愚かと思うのか、哀れに思うのか、それとも。
生まれたことを後悔せずに過ごせたかな。
誰もがそうであって欲しいとも思う。そんな風に思う作品でした。ぜひご一読ください。