神話×現代終末の“派手さ”で一気に引き込む

本作は、赤い霧と黒い雪に覆われた終末世界へ、日本神話の鬼や八岐大蛇、空中要塞「鬼ヶ島」を大胆に接続した、スケール感の強い現代異界ファンタジーです。
冒頭から映像的な描写と勢いのある台詞回しで畳みかけ、ヒーロー性と祭りのような高揚感を両立させています。
さらに、異界資源の発見と研究、組織の成立と腐敗までを手際よく示し、世界観が「侵略に抗う」から「権力構造の歪み」へと広がっていく予感が濃い。
派手さの裏に社会性の芯があり、先を読みたくなる導入でした。

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