劣等生として勇者パーティーを追放された出雲桃太――。
最初は、よくある“劣等生の成り上がり物語”かと思っていました。
……ですが、読み進めるほどに、そんな予想は良い意味で裏切られていきます😁
本作で描かれるのは、単なる追放や成り上がりではありません。
「勇者」や「英雄」という言葉の裏にある闇。
そして、“正義”そのものの危うさです。
勇者パーティーと聞けば、普通は人々を守る正義の味方を想像しますよね。
ですが本作は、そのイメージを根底から覆してきます。
しかも、そのスケールがとにかく大きい‼️
ネタバレにならない範囲で語るなら――
「鬼の力」の危険性。
「地球」「異界迷宮カクリヨ」「異世界クマ国」という三つの世界の関係。
政府の陰謀。
そして、鬼に支配された人々の洗脳を解く“踊り”。
読み進めるたびに、新たな真実や世界観が明かされ、どんどん惹き込まれていきます✨️
さらに、日本神話や歴史、異世界側と地球側の思想の違いまで絡み合い、物語の深みがどんどん増していくのも魅力的でした😁
そして、本作は重厚な世界観だけではありません。
タイトルにもある「サメの着ぐるみ少女」――。安心してください。
印象通り、めちゃくちゃ可愛いです(笑)
熱い戦闘🔥
衝撃的な世界観😯
そして癒しのサメ少女😁
そのバランスが絶妙でした✨️
個人的には、恩師の遥花先生が好みです(笑)
『カクリヨの鬼退治〜追放された少年が、サメの着ぐるみ少女と共に、勇者パーティに逆襲する冒険譚〜』は、「追放された落ちこぼれ」と「サメ着ぐるみ少女」という異色タッグが、狂気に堕ちた“勇者側”へ牙を剥く、濃厚ダークファンタジー兼リベンジ英雄譚です🔥🦈
軍事大国の暴走から生まれた異界迷宮「カクリヨ」、人の心を蝕む「鬼の力」、それを扱う勇者パーティの暴走――という重たい設定を、上野文先生は一切甘やかさず描き切っています💥😢
なかでも印象的なのは、力と正義に酔いしれた“勇者側”が敵として立ち塞がる構図です⚔️👿
本来なら物語の中心にいるはずの勇者たちが、鬼の力に依存し、狂気と暴走の象徴として描かれることで、「正しさ」を名乗ることの危うさが強く浮かび上がります🌱🔥
ハードな戦い、ねじれた正義、美少女とのバディもの、そして追放もののカタルシスが、ここまで気持ちよく噛み合っている作品は貴重だと思います📚🌙
「劣等生」のレッテルを貼られ、勇者PTから追放された少年――そしてサメの着ぐるみ少女と出会い、彼は“鬼の力”に抗うもう一つの力を手に入れる。
世界に突如現れた“異界迷宮カクリヨ”。
現代兵器すら歯が立たない怪物たちに、人類は“鬼の力”を発明した――けれど、それは同時に、人を狂わせ、勇者すら鬼に堕とす危険な禁忌だった。
「弱い者は、真の仲間じゃない。」
勇者PTの裏切りとクーデター。
命からがら生き延びた桃太の前に現れたのは、銀髪碧眼、サメの着ぐるみを纏う不思議な少女――そして彼女がもたらした“巫(かんなぎ)の力”こそ、鬼の呪いを断ち切る唯一の鍵だった。
鬼の力がすべてだと信じられていた世界で、
「持たざる者」の少年が、着ぐるみ少女とともに、新しい伝説を切り開く。
鬼に堕ちた“元・仲間”たちとの因縁と逆襲。
迷宮に隠された“人類の真実”。
笑えて泣けて、最後はきっと熱くなれる新時代バトルファンタジー!
「お前だけが、世界を救える。」
そんな言葉にピンと来る方、絶対に読んでみてください!
まず驚かされるのはその世界観。
軍事大国の新兵器暴走により現出した異界、その名もカクリヨ(幽世)。この時点でかなりSFチックかつぶっ飛んだ内容だが──なんとこの世界のモチーフ、史実である。
八王の乱──魏・呉・蜀の三国時代を終結させた司馬一族の西晋。その滅亡の切欠となった出来事が本作の世界観の基盤となっているのである。
"鬼"の力に魅入られた人間というものの醜さたるや尋常ではなく、或る意味モンスターよりも醜悪で悍ましい。一人また一人と、異形に立ち向かう為の"鬼"の力に溺れてゆく様はファンタジーだと言うのに妙にリアルだ。
"鬼"の力に馴染めなかった持たざる者であったが故に、力に溺れることなく正気を保つことの出来た主人公が、"鬼"の力を以て世を混沌に陥れようとする者たちに立ち向かう。
鬼の力を邪気と捉えるならば、それに染まらなかった主人公は邪気を祓うと伝わる桃の申し子=桃太郎。つまり本作は近未来版の桃太郎伝説なのである。
手に汗握るバトル描写も圧巻の一言で、SFとしても、ヒューマンドラマとしても楽しめる本作。読めばきっと、その世界観の虜になることだろう。