一読して、日曜朝の欲張りセットみたいな作品だと思いました。
戦隊ヒーローに憧れを持つ主人公の青年の元へ、ある時、マレーバク風のマスコットキャラクターが現れます。
その目的は、ずばり主人公を戦隊レッドにスカウトすること。
主人公とこのマスコットキャラクターとのやり取りは、まるで日曜朝の少女向けアニメのようで、ちょっぴりずれているけれども憎めず、微笑ましく感じます。
また、戦隊ヒーローのネーミングも、武器も、個性的です。
そして怪人たちも、令和の時代を反映してか、こちらも個性的です。
その辺りは読んでみてのお楽しみと言えそうです。
しだいに仲間が増えていく様はヒーローものの王道ですし、なによりレッドの情熱は本物です。
しかし、ヒーロー業だけでは食べていけず、内定も勝ち取らなければなりません。
はたしてレッドの運命やいかに――。
伸びやかな筆致で描かれた、楽しく読める作品です。
週末のお供にいかがでしょうか?
就活中の大学生、赤羽レイジが出会ったのは、魔法少女アニメのマスコットキャラを彷彿させる、ナコという妖精みたいな不思議生物。
ただナコは、レイジを魔法少女にさせたいわけではありません。戦隊ヒーローにスカウトしにきたのです。
子供の頃から戦隊ヒーローに憧れていたレイジ。
しかも主役カラーのレッドポジション、西瓜レッドに選ばれたのです!
……もう一度言います、西瓜レッドです。夏に食べる、緑色の皮に赤い中身のアレをモチーフにしたレッドです。
いや、これ思っていたレッドと違う! 緑成分が多いし、なんかダサい!
しかも他のメンバーは、夕焼オレンジ、菜の花イエロー、梅見ピンク、武者インディゴ、青田イエローグリーン、鶯グリーン、夕立ブルーグリーン、寒風ブルー。
どいつもこいつも変な感じ。しかも後半は、色もかぶってるし。
なりたかった戦隊ヒーローとは、何かが違います。
しかしそんなレイジの事情なんてお構いなしに、現れる敵怪人。
こんなヒーローでいいのかとか、就活とかありますけど、放っておくわけにもいかないので戦いに身を投じる羽目に。
我々が知る戦隊ヒーローとは何かが違う、敵も味方もコミカルでコメディタッチで描かれるヒーロー劇。
戦隊ヒーローが好きな人もそうでない人も、楽しめる作品です。
ヒーローになりたい。
そんな夢を持ったこと、誰にでもあるのではないかと思います。カッコよく変身して、人々を困らせる悪と戦うなんて、憧れるじゃないですか。
とはいえ現実にはそんなヒーローなんていなくて、夢はいつの間にか懐かしい思い出になっていくもの。
ですが、本当にただの思い出となってしまうでしょうか?
大人になって、就活にうまくいかずにヒーヒー悲鳴をあげていても、心の中のどこかで未だに思っていませんか。ヒーローになりたいと!
本作の主人公レイジに、そんな夢が叶うチャンスが訪れました。
日本のヒーローの中でもトップクラスの人気と知名度を誇る、戦隊へのスカウトが来たのです。しかも、色はレッド! その名も、西瓜レッドです!
……えっ? 西瓜レッドだと、カッコ良さが微妙ですって?
では、菜の花イエローや武者インディゴはどうですか? 青田イエローグリーンや、夕立ブルーグリーンもありますよ。
微妙だし色も紛らわしいですか。そうですね。
意見があるなら、これらを考えたマレーバクのようなマスコットキャラクター、ナコに言ってください。これでも真面目に考えた結果なのです。
それに、微妙だろうとなんだろうと、ヒーローはヒーロー。
武器や敵もちょっぴりおかしく時に笑いの要素だってはいっていますが、本家のスーパー戦隊だって、コメディ要素たっぷりのものはあるじゃないでふか。こんなヒーローだってありなはず。
メンバーだってまだ全然揃っていませんが、これからきっと増えていくはず。
奇しくも、このレビューを書いた一週間後には、本家のスーパー戦隊が終了してしまいます。
そんなスーパー戦隊の後を受け継ぐのは彼らしかいません。
さあ、みんなで応援しましょう。
十色レンジャーーーーっ!
主人公の大学生、赤羽レイジが本物の戦隊ヒーローに勧誘されるところから始まる今作。
夢と希望が詰まったキラキラとした物語が始まる……かと思いきや、そこには突っ込みどころ満載な世界が広がっていました。
個人的に好きなポイントは、マレーバク風の容姿をしたマスコットキャラクター・ナコでしょうか。
語尾に「~ルン」が付く可愛らしいキャラクター……という訳ではなく、時に辛辣なことを言ったり、大事な説明が遅かったり。レイジとの会話劇がとにかく楽しく、すらすらと読み進めることができます。
ナコ以外にも個性豊かな登場人物に溢れていて、コメディだけではなく胸が熱くなるようにバトルシーンもあって……。
戦隊モノが好きな人にも、あまり触れたことがない人にも、どんな人にもおすすめできる素敵な作品です♪
戦隊ヲタクの大学生レイジ君が、ひょんなことから十人組の戦隊のレッドに選ばれヒーローとして戦っていくスーパー戦隊バトル小説!
と言えば、かっこいいヒーローものかと思いますが、なかなかそういうわけにはいかないようです。
十色レンジャーを構成するのは、青田イエローグリーンやら夕立ブルーグリーンやらなんとも不思議な色合いばかり。ほんでグリーン多いな……。
レイジ君は念願のレッドに抜擢されるも、その名はなんと西瓜レッド。僕の夏休み?
サポートするのはマレーバクめいたマスコットキャラ風生命体のナコ。可愛い風貌とは裏腹に、ときに辛辣で容赦のない言葉をレイジ君に浴びせることも。
戦隊もまだまだ揃っておらず、レイジ君がひとりで戦うところからスタート。それも就職活動をしながらのヒーロー活動。とにかくレイジ君の苦労と苦悩が伝わってくる、全力で応援せざるを得ない物語です。
果たして十色レンジャーは全員揃うのか!レイジ君は最後まで頑張れるのか!
個性豊かな面々と可笑しな展開の連続に、ツッコミながら見守ってしまいます!
主人公の男子大学生は、就職活動の真っ最中だった。しかも、今まで受けてきた企業は全て落ちている。厳しい状況の中、今日も企業の面接の予定だった。しかし、その企業に怪人が現れ、滅茶苦茶に。
そんな主人公の前に、ナスのような妖精が現れ十色レンジャーのレッドにスカウトされる。幼い頃より正義のヒーローに憧れていた主人公は、妖精の説明にツッコミを入れながらも、そのスカウトを受けてしまう。いざ、変身!
主人公はスイカレッドに返信して、意志を持つ固有武器と共に怪人に挑む。剣の名前はスイカワリ―。銃の名前はタネマシンガン。スイカレッドにちなんだネーミングだが、そもそもスイカモチーフって何なん? 色々ツッコミたい所だったが、主人公は何とか怪人を退けることに成功する。
大学に戻った主人公は、友人たちといつもの大学生活を送っていたが、そこに怪人が現れる。さて、主人公はどうする?
主人公とナスのような妖精の掛け合いが面白いレンジャーものです。
これから出てくるであろう他の隊員にも期待が持てます。
是非、ご一読下さい。
戦隊モノといえば、だいたい五人編成だと思います。それぞれはっきりしたカラー五色の展開で、共通したモチーフのスーツや武器がある。
しかし、この作品の戦隊をご覧ください。
十色。十色です。しかもなぜか青〜緑のニュアンスカラー多め。更にはモチーフもバラバラで統一感皆無。どうしてそんなことになった??
この微妙な戦隊のリーダー「西瓜レッド」に選ばれたのが、連敗続きの就活生・レイジです。
それも、どちらかというと魔法少女と契約しそうな雰囲気のマスコットキャラ・ナコにスカウトされたことによって。
で、他のメンバーはこれから集めるんだとか。いや大丈夫なの??
しかし、幼い頃からヒーローに憧れていたレイジは、葛藤しつつも西瓜レッドに変身し、悪の怪人たちと戦うことになるのです。
レイジとナコの漫才みたいな掛け合いがひたすら楽しい!
ヒーローの固有武器にも人格が? しかもそれぞれクセ強い!
襲いくる怪人たちは、香害や通信ラグといった令和らしい害悪の権化!
もうね、ほんと毎回はちゃめちゃ楽しいです。めちゃくちゃ笑い転げながら読んでいます。
レイジの戸惑いがリアルでいいですね。なんだかんだで彼、ちゃんとヒーローとして善良な市民を守ってくれるんですよ。コメディだけど、しっかりアツいです。
どんな仲間が増えていくのか、どんな悪と戦っていくのか、レイジはマトモに就職できるのか等、この先も非常に楽しみな作品です。
さぁ良い子のみんな、西瓜レッドを応援しよう!
戦隊モノって……最近聞かなくないですか?
やってるんですかね?
子供の頃、確かに毎日見てたなー。戦隊モノ。
就活に追われる青年が『戦隊ヒーロー』にスカウトされるという導入は王道ながら、香害やブラック企業といった現代的な不安を敵に据えた発想が新鮮で、物語に強いリアリティと風刺を与えています。
主人公レイジの「憧れ」と「恥」の揺れ動きが丁寧に描かれ、ヒーローになることが単なる夢の実現ではなく、社会の中で自分の価値観を貫く戦いとして立ち上がってくるのが印象的。
ナコとレイジのズレた掛け合いもテンポよく、笑いと切なさが同時に立ち上がる、今風で読み応えのある戦隊ファンタジーです。
まだ読中ですが注目していきます。
なんと光栄なことに、こちらの作品のキャッチ、短編verの方に私が捧げたレビューの中の文言を使ってくださったようで。こんな!こんっ、こんな!光栄なことがありましょうや?!
特撮好きならまず間違いなくフフッと笑ってしまうことが約束されている本作、要所要所に笑いの種が仕込まれておりまし――あっ、違います、スイカの種とかけてるわけじゃありませんから!
とにもかくにも西瓜レッドなのです。
主人公の赤羽レイジ君はなんやかんやあって、ヒーローにスカウトされ、西瓜レッドになるのです。
いや待て待て。いうほど西瓜って赤か?
いや、カチ割ればね?!ぱっかーんって割れば中は真っ赤ですとも。でもどちらかと言えば通常スタイルは緑の要素大きくない?西瓜が赤いのってもう食べる直前のやつじゃない?デザートとして提供される際のスタイルじゃない?!
普段から隙あらば突っ込みたくてうずうずしている私のような人間にはもうたまりません。新しいおもちゃが来たぞ、そんな思いで更新される度にワックワクです。
ですが皆さん落ち着いてください。
タイトル、タイトルに注目です。
十色って言ってる。
十色と言ってるのです。
多いて。
戦隊ヒーローはまず五色からスタートすんのがセオリーなんだって。
そこから追加戦士で増やしていくんだって。そこから紫とか、オレンジとか、あと何?金とか銀とか、スペシャル感のあるカラーを追加していくんだって。
多いて。
企画段階から十色は多いんだって。
最初は欲張らずに五色からやってこうや。
しかも予定している色もすごいのです。十色ならおとなしくレインボー(七色)+金銀白とかにしておけば良かったものを、夕焼オレンジ、菜の花イエロー、梅見ピンク、武者インディゴまではまぁ良いとして、青田イエローグリーン、鶯グリーン、夕立ブルーグリーン、寒風ブルーに初夢パープルと来たもんだ。
多い。
緑と青が多い。
しかも紛らわしい。
緑なの?青なの?ちょっと関係者呼んで来て?
あと何?初夢とパープルの組み合わせって何?!どういうこと?!
数々の謎とツッコミどころが盛りだくさんの抱腹絶倒間違いなしニチアサコメディです!
就活中の大学生・赤羽レイジは不思議な勧誘を受けます。
「きみにはヒーローの素質があるんだルン。ぜひレンジャーの一人になってもらいたいルン」
戦隊ヒーローに憧れるレイジにとっては、夢の展開!
それも、イベントでやる戦隊ヒーローではありません。本物です!本物の戦隊ヒーローになれるのです!
憧れが現実になる。なんて素晴らしい世界!
でもね、レイジを勧誘した可愛いマスコットキャラ『ナコ』のセンスが微妙なんです。
戦隊ヒーローの主役といえば、やはりレッドでしょう。そのレッドの名前は『西瓜レッド』
スイカレッド? 果物戦隊ヒーローなのかな?
そう思いきや、他の戦隊は、
『菜の花イエロー』『武者インディゴ』『青田イエローグリーン』『夕立ブルーグリーン』などなど。
統一感がなーい!!
レイジが訴えるものの、ナコは頑固。不思議な色と、センスが微妙なキャッチでいきたいようです。
折り合いがつかないまま、敵とのバトルが始まります。
赤羽レイジこと西瓜レッドは、熱いハートを持っています。平和を守るために悪と戦って、勝利してくれるのではないでしょうか?
と、読み手である私は期待しているのですが、物語はまだ始まったばかり。どうなるのでしょうね?
レイジが苦労する未来が想像できなくもないですが……戦隊ヒーローの活躍を祈りながら読み進めたいと思います。