概要
前世は皇女で今度は巫女になってみた。けど私、ふつうの中学生ですよ。
野々山もも、13歳。そこそこ楽しく中学生やってますが、初彼の二股が発覚して破局しました。
帰り道に見上げた月がきれいだったからガラにもなく感傷的な気分になって、月に向かって話しかけてみたり…
すると思いがけず返事が。
そうしてももは日常の中に紛れる神々の世界に足を踏み入れたのでした。
帰り道に見上げた月がきれいだったからガラにもなく感傷的な気分になって、月に向かって話しかけてみたり…
すると思いがけず返事が。
そうしてももは日常の中に紛れる神々の世界に足を踏み入れたのでした。
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- ★★★ Excellent!!!月夜にささやく声、それは運命の目覚め
それは、ただの独り言だった。
夕暮れの川辺、恋に破れた少女・ももが、何の気なしに空へ投げた一言――「運命の人、教えてよ」。
けれど、月は静かに答えてしまった。
現れたのは、月光の化身とでも呼ぶべき美しい男。
銀の刺繍が揺れる装束。人ではないとわかる瞳。
そして、彼はすべてを知っていた。名前も、失恋の理由も。
挙げ句、「お前は千年前の姫の生まれ変わりだ」とまで言う。
現実と幻想の境界が、音もなくほどけていく。
それは夢か、それとも遠い記憶か。
やがてももは、彼に手を引かれ、月光に照らされた異界の参道を歩き出す。
見たこともない神域の森。人知れぬ祠と池。眠る神、封じられた穢れ。
すべては彼女…続きを読む