このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(234文字)
すごくじれったいお話でした。思春期の恋って上手くいかないなって言うのが上手く表現できている短編です。現実ってうまくいかなくて、それを乗り越えて私たちは大人になる。主人公もいつかこのことが遠い過去になって、社会人になって、結婚して…自分の人生を歩んでほしいと思いました。
くすぐったい💦学生時代の自分の頭の中をのぞかれたみたいな👀💦けど、しっかりと構成された物語。私小説。読んだことはないのですけど、このお作品が私小説なのでしたら、非常におもしろいジャンルだなと思いました。私小説が好きな方も、敬遠してた方も、ぜひご一読を!!
やっぱり、恋愛(情欲)とは簡単には達成し得ないものなのかな、と思ってしまいました。それゆえにたくさんのフィクションが、人々によって作られ、読まれてきたのだと思います。でも、『温かな、甘い匂い』はそれらとは違う、現実めいた現実的な作品ならではの読後感が味わえる作品なのですよね。
読んでいて、「自分の学生の頃ってどんな感じだったかな?」とすごく懐かしい気分になりました。丁寧に描写されていて、特に「匂い」については強いこだわりを感じました!
高校男子の女性への憧れを質感豊かに表現している。タイトルにもあるように『匂い』立つ文章が非常に魅力的。束の間だが過ぎ去りし高校時代に戻り、どこかに置いてきた学生の頃の感情、性衝動、苦い思い出を追想できる。文章もすらすらと読みやすくおすすめの短編。
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