身に覚えがあるというか……
こういう感じの青春(B面)を通って来た人には「あぁ、あぁぁ……!」ってなります。あるいは「ぐ……ぐが……!」っていう感じかもしれません。こうかはばつぐんです。俺たちは目の前が真っ暗になった。
虎と馬が、鍵をかけて封印した青春(B面)の扉を、あの日の教室の引き戸のようにガラガラーッと開けます。そこにいるのは、今日も寝てない自慢をほのめかしながら机に突っ伏している、あの日の私。
自意識が肥大化し、世界か君かと問われたら迷わず後者と即答する日を待ち望んでいた、思春期の私がいます。君のために、開襟シャツを買いに行こう。君のために、まったく知らん洋画を語ろう。やれやれ、どうやら僕は君が好きらしい。そんな自分にやれやれです。そして「やれやれ」言ってる自分に、やれやれです。
思い出す、あの青春(B面)の素晴らしき日々を。江藤さんのような女子に、思い焦がれたあの日々を。
この物語は、そんな私たちのために奏でられる鎮魂歌です。
是非あなたも、このレコードに針を落としてみてください。
きっとあなたも、泣くに泣けずに涙する。