概要
映写技師たちが語り継いだ、ひとつだけの決まり。
まだ映画がフィルムで上映されていた頃。
映写室の大先輩は、緊張する後輩たちを飲みに連れていっては、いつも同じ怪談を聞かせた。
映写窓から客席を覗くと、黒く並んだ頭の中に、ひとつだけ白い顔がある。
体はスクリーンを向いているのに、頭だけが、こちらを向いている。
目を合わせてはいけない。合わせたらどうなるのかは、誰も知らない。
それから何年も経ったある夜。
居酒屋の奥から、あの話が聞こえてきた。
フィルムの時代の映写室を舞台にした、関西弁の怪談です。
映写室の大先輩は、緊張する後輩たちを飲みに連れていっては、いつも同じ怪談を聞かせた。
映写窓から客席を覗くと、黒く並んだ頭の中に、ひとつだけ白い顔がある。
体はスクリーンを向いているのに、頭だけが、こちらを向いている。
目を合わせてはいけない。合わせたらどうなるのかは、誰も知らない。
それから何年も経ったある夜。
居酒屋の奥から、あの話が聞こえてきた。
フィルムの時代の映写室を舞台にした、関西弁の怪談です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!それは見ている。 なにを? あなたを。
フィルム映画が上映されていた時代。
映写技師たちの間で語られていた怪談がある。
映写窓から客席を覗くと、身体はスクリーンを向いている女の頭だけが後ろへぐるりと回り、こちらを向いている。
そんな怪談だ。
映像を浮かべて欲しい。
暗い客席に並ぶ黒い頭。その中にぽつんと浮かぶ、白い顔。
じわじわと輪郭がハッキリする。厭な情景だ。
しかし、語り手にとってはそんな話も、いまでは良い思い出のひとつだった。
ある時、思いがけない場所で、以前に聞かされた怪談が別の見知らぬ誰かの口から語られるまでは。
重複し、確りと立ち上がる恐怖。
なぜいるのか?
なにが目的か?
まだいるのか?
なにもわからないま…続きを読む