食欲の秋。静かな秋の情景に栗、いいですね。生栗というのも味わい深い。丁寧な暮らし、何かと忙しい現代人にとってのスローライフのような、オアシスのような、そんな切り取られた一瞬が光ります。時々ショッピングモールなんかで売っている、天津甘栗食べたくなりました。
知らない家庭の何気ない一コマを、そっと覗かせてもらったような気持ちになりました。栗の皮を剥くという日常の作業を通して、祖母や義母との思い出が自然に語られ、今度は主人公が家族のために栗ご飯を作っている。三世代にわたるつながりが、とても温かく感じられました。主人公は栗ご飯を作るとは家族に言っていないし、家族も栗ご飯を楽しみにしているとは言っていない。でも、出来上がるとみんな食べにくる。家族の仲のよさをわざわざ説明せず、何気ない行動から伝えているところも素敵でした。ほっこりしました。
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