一途な恋心を描く物語として始まり、彼のそっけない態度や友人の言いよどみに、少しずつ不穏さが混じっていく。やがて悠斗が三年前に亡くなったと明かされた瞬間、それまでの「いつもの日常」は、喪失を認められない美月の世界へと姿を変える。けれど、彼女の隣にいる悠斗が幻なのか、死後も寄り添う存在なのかは断定されない。生前、確かに愛し合っていたという母の言葉が、美月の思いを単なる妄想とも切り捨てさせないからだ。幸せそうな微笑みの裏に、失われた時間と癒えない悲しみが透けて見える。愛が残ることの救いと、前へ進めないことの痛みが、静かな余韻を残す。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(139文字)
ずっと彼を永遠に彼を想ってる愛している見失ってもちゃんとさがして 見つけるから私の側で笑っていてねどんなカタチでも いい
愛する人を想い続けること。それは純愛か、それとも切ない執着なのか。本作は、主人公の女性、美月の日常を静かに描きながら、読者の心に少しずつ違和感を積み重ねていく物語です。彼女の一途な想いを微笑ましく見守っていたはずが、いつしか、胸の奥に言いようのない切なさが広がっていきます。タイトルの『愛のありか』も印象的。愛する人への想いは、いったいどこに存在するのでしょうか。純愛と不穏さ、その狭間で感じるものとは。ぜひ最後まで読んで、この物語が問いかける「愛」の意味を味わってみてください。
人を想うこと、愛することその形は人それぞれこれも、愛の在り方なのか忘れることなんて出来ない私はこれでいいのだからそんな声が聞こえてきそうなするそこに救いはあるのか切ない二人の物語
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