「殺人入門講座」という、なんとも物騒で胡散臭い商売。
中学生を相手に金を稼ぐ詐欺師は、客が本当に殺人を犯すなどとは考えていません。
ところが、ある日現れた少女は、どうやら今までの客とは違うようで……。
この作品の面白さは、冷酷で計算高い詐欺師の語り口と、少しずつ崩れていく彼の余裕。
「入門」という言葉で恐ろしい行為のハードルを下げる、商売の巧妙さにもゾッとさせられます。
そして、最後に待ち受ける皮肉な展開!
人を騙していた男が、いつの間にか恐怖に追い詰められていく。
短いながらも鮮やかな逆転劇が楽しめる、人間の怖さを描いたホラーです。