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「そして」番外編【その後】

侯爵家の次男、ジュリアン・セント・ミレイヌの入団です。
年齢的にはフィルより一つ下。
彼は父親のミレイヌ侯爵自慢の息子でしたが、二年前の剣技大会でフィルに叩きのめされ、その後タンタールに行き、結果これまでの価値観をひっくり返されました。
結果、ナシュアナなどとも馴染むようになり、今では父親と対立しまくっています。セルナディア第一王女とも完全に袂を分かっている状態。
ちなみに、彼をタンタールに連れていくことにしたのは、フェルドリックです。彼を観察し、色々思うところがあってのことです。
その辺の話は彼視点の番外編でまた。

なお、「冴えない」の第19~20話/書籍第1巻第4章や、書籍第2巻のp80~82のシャダに向けての工作の部分に出ている貴族出身の騎士は、彼です。
育ちが育ちですので、貴族然とすべき場面では貴族然とできることに加え、その手の駆け引きに慣れている。何より貴族社会に疑問を持って自ら離れた点をフェルドリックに見込まれて、ああいう任務に出されるようになっていきます。

フィル&ヘンリック。
まんまです。恋愛も結婚も成就の後の方が実は大変。
トロフィーハズバンドやワイフなら、自分を完璧にしてくれる、幸せを約束してくれるってのはお伽話、それどころか有害にすらなる錯覚だからねーと身も蓋もなく呟いてみる。

アレックス、フィルが気にしていることも含めてかわいくて仕方ありません。
自分にだけはかわいく思われたいと思ってくれている=好かれていると実感できるので、幸せで幸せで。
で、ミレイヌは完全に子ども扱いです。年齢的には3つしか離れていないのに、謎。

シャロン・ナ・トルタ嬢。
女の人の多くは「その人のその行動、多分裏があるよ…?」がわかるのに、男の人はまったく気づかないことが少なからずあるという、この世の不思議――フィルはその辺の感知能力が男性寄りなので「可愛い」「いい子」と評していますが、実際のところは、酸いも甘いも弁えた、な女性です。
彼女視点の話を書いたけど、色んな意味で出したらダメな気がしてお蔵入りさせたんだった、と思い出したりする。個人的にはこれはこれで好きなタイプなんだけどなー。

そんなところで、次回、新章です。本格的にVSロンデール家です。

さて、土曜日。気づけば今年も半分終わってる――気付くの遅くて別の意味で終わってるという説も大いにある。
まあ、今日も暑くなりそうですし、お互いぼちぼちで行きましょー&またねー。

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