本章終了です、お付き合いありがとうございました。
シャツェランが欲しいと言っていた『約束』の話は、15-10.“アヤ”に。
彼と郁は夢の中で会うたびに「また」と言って別れていました。
最後の晩に喧嘩別れした時は、郁は当然そう言わなかったわけですが、それがシャツェランの中でトラウマになって残っていた、と。
で、彼女と再会して「また」とまた言ってほしい=いなくならないという象徴の言葉を欲していたという次第です。
それに気づいた郁は「また」と口にすることで、彼を安心させると同時に、その行動をある程度コントロールできるかも、と計算し、その通りになった、と。
前者は郁の幼馴染としての彼への情、後者は稀人としての計算です。
……ええ、繰り返しになりますが、当作品のヒロインはどうしようもない腹黒です←マジでどんな人が読んでるんだろう、と思わずにはいられない。
郁と江間が自らの発言を「脅し」と言っているのは、二人の意思に反することを無理強いするなら、協力しない、とほのめかしているからです。
なお、これが脅しとして成立するのは、脅す側の行動の意味を、脅される側が理解できない場合のみです。協力するふりをして、全く違うことをされていたとしても、わからない状態にできるので。
次章、福地です。VS寺下です。
こっちはこっちで腹黒な上、可愛げゼロですー←楽しい
ではこれで。
さて、クマが大問題になってますねえ。
ハイイログマというヒグマの近縁のクマに、距離数百メートルで遭遇したことがあるのですが、あの『自分は捕食される側』って本能でわかる圧倒的な存在感、トラウマです。
アドレナリンが全開になるんだろうね、時間とかめっちゃゆっくりになるの、ある意味楽しいけど怖すぎ。
該当地域の皆様、どうかご安全に。寒い夜でもありますし、温かくお過ごしくださいねー。