恋愛小説書きにあるまじき身も蓋もないことを言えば、
(以下、あまりの身も蓋もなさにちょっと間を開けてみる)
想いを返せない相手から想われてもしんどい。
本気で身も蓋もないなと思ったあなた、長いお付き合いどうもです。
恋愛って美化されがちだけど、いい面ばっかじゃないよねー、とこれまた目を逸らしてます。
フィルは……
なぜカイトの気持ちに気づけなかったのか、自分の行動に落ち度はなかったか、知らず傷つけていなかったか、周りを巻き込むことにはならないか、断るにしても最善の行動は何か、とか考えずにはいられなくなって、でもその辺が相手に伝わってしまえば、さらに傷つけるので隠すしかない。
……という状態。
ついでに言えば、彼女は自身が鈍感であることを自覚しつつ、嫌悪もしてます。こうやって人を傷つけることがあると知っているので。
アレックスのほうは、カイトの行動を面白いとはもちろん思っていません。
でも気持ちがわかる上に、下手に動けばカイトだけじゃなくてフィルも悲しませること、二人の居場所を失わせかねないと知っているから、動けないというか動かないというか。
カイトを嫌な奴だと思っていたら、また違う行動になったかと←ロンデールやミックとの違いです。
で、カイトはフィルとアレックスがそんな人だと知っているので、最後ああいう行動に出た、と。
レミアもそう。フィルが願いを叶えてくれたこと、その後のカイトの様子から、フィルが自分の想いを汲んでくれたと悟ってそれで救われた部分があった、と。で、今回の伝言にいたって、それでフィルも少し救われる。
報われない結末を迎える恋も多いですが、関わる人によっては別の救いをもたらすことができる。そういう人たちはカッコいいなあといつも思います。
そういう意味でも恋愛って面白い、と最後は恋愛小説書きっぽくまとめてみます←私にしては頑張った
次回は番外編、アレックス両親視点、主に母から見た話になります。幼少期のアレックスの侍女のシェリーもちらっと。
ではまた。
今日がお互いにとっていい日でありますように!