まとめて補足
15-6.
カイトはフィルに告白することをエドたちにもちろん話してません。が、ずーっと心配してたから、なんとなくわかった、と。
エドとヘンリックが門の所にいたのも同じく心配ゆえ。二人+一人がカイトの所に行ったのは、この件についてフィルは何一つ話す気はないと察したからです。
15-7.
R指定です。
あらすじにありますように、登場人物の関係や心理を表すのに必要と判断すれば、こういった描写を入れます。
映倫などの基準を参考に露骨な描写は避け、知っている場合は具体的な行動が想像できるけれど、そうでない場合は仔細はいまいち伝わらないという程度の表現にはしていますが、苦手な方は回避を。
アレックスの行動は、フィルとカイトの気持ちを慮って、自分の気持ちを抑え込んでいるがゆえの反動、フィルへの甘えがあって、のことでもあります。
前も書いたのですが、恋愛においては心と体は切り離せないことが多いと思ってます。
今回のように言えないことがある時に、(お互いが『言えない』を承知しているという条件付きで)代わりに行動で想いを確かめるということもあるかと。
心を放って体だけ、な関係は誰のことも幸せにしないと思いますが、体(というかむしろ行動かな)ゆえに心が通じることがないわけではない。逆に、心はあっても体がついていかなくてうまくいかなくなることもある。
本来はただの生殖行動のはずなのに、と思うと、ヒト属ヒトってつくづく妙な生き物だなあと思います。
ちなみに、フィル同様「場所!」と突っ込まれれば、「ざっつらいと!」以外の言葉がない=良い子は真似してはいけません。
ついでに、その場所が(特にフィルにとって)安全なことだけはきっちり抑えて、なアレックスは腹黒です。そういうタイプです。
で、カイト。
自分のフィルへの気持ちと昨日とった行動にアレックスが気づいているだろうこと、その上で何も言わないでいてくれたこと、そこに自分への思いやりがあることを察しての行動です。
アレックスもそうであるように、ライバルでありつつ、それ以上に仲間である=大事な相手だから、です。
13章のヘンリック観察記でちらっと触れているように、彼もアレックスのこと、好きなのです。だからこそしんどいんだけどね。
次回ヘンリック観察記で本章終了です。
ではまたー。久々に晴れた! 木苺のなる場所を見つけたので、ちょっと覗いてみよう!
雨でも晴れでも、あなたの今日もちょっと楽しいものでありますように。