新章開始です。騎士団+フェルドリックで戦地に。
その準備段階の今話;
フェルドリックは、まあ、要約すれば孤独で寂しいのです。うん、まあ、死んでも認めないと思うけどね。
ずっと命を狙われていて、安心して付き合える同年代の子がいない中、彼の唯一の友人であり理解者がアレックスでした。
自分と同一視していた彼が、フィルとの遭遇後に理解できなくなっていって、それゆえ離れて行ってしまうのではないかと恐れた、それも幼い彼がフィル嫌いに拍車をかけた理由です。
アレックスは(フィルに関する部分はともかく)彼のその辺を察していて、だからこそ彼に甘くなる、と。
なお、この時点でフェルドリックは恋愛感情を欠片も理解できてないです。
当然ながらフェルドリックにとって、ソフィーナはまだ「オーセリンで出会った変わった、でも賢くて可愛い子」ですので。
今話中の『そんな苦労しそうなの、死んでも嫌だ』を見るにつけ、そんなのとは比較にならないほど苦労することになる子をそうと知っていながら選んでしまう、彼の未来を笑わ……思わずにはいられない。
ではまた。
全国的に雨/雪がちなようで。雨のしずくを湛えた木の芽がきらきらに光るの、この季節ならではだなあと思います。
あなたの今日がちょっと素敵な日でありますように。