カクヨムコンが始まり、日々秀作、美文が次々と公開され、皆様の熱気に賑わっておりますね。
作者様方それぞれのユーモアの鋭さ、叙情の深さ、構成の巧みさに、感嘆の溜息を漏らしながら拝読しております。
この週末、にわかにレビューコメントを寄せていただくことが続きまして、これはどうしたことかと相変わらず驚いてしまいます。
蒼衣 様からも拙作に温かいレビューを寄せていただきました。
https://kakuyomu.jp/works/16818792437000587158/reviews/822139841669516947『百貫島の石塔』は、そもそも鞆にあった伝承を元に書き下ろしたお話です。
少しだけ、この話の蘊蓄にお付き合いください。
題材にいたしました石塔は、現在でも鞆の小島に建っております。
記年銘に文永八年(1271年)とあることから、鎌倉時代を想定いたしました。
ここから時を下りまして、あの関ヶ原の戦いが起きる少し前。豊臣秀吉の朝鮮出兵での講和折衝に訪れていた明の将軍が、この話に感激して詩を寄せたと伝えられています。
これらの逸話が、時の鞆奉行が記した『鞆記』の中に収められているそうです。
鞆の伝承が生まれた時から、記録として残されるまで、実に長く江戸時代、1640年頃まで待つこととなりました。
やがて、史料を紐解いた郷土史、それを扱った作品や、WEB上にあるブログを通して、私も知り得たという訳です。
蒼衣 様はコメントの中でこう仰ってくださいました。
「人とは感情の生き物でかつ、弱い生き物ですから、間違うことがあるかと思います。
ただ、人の命より大切なものはない、ということを、強く心に留めておきたいと感じられる」
嬉しいお言葉でした。
作中でこれを直截的に示すことは控えたにも関わらず、汲み取って下さった。
これまで読んでくださった方々から寄せられた言葉も、自然と思い浮かびます。
しかし、これは鞆の伝承そのものに宿っていた主題によるもの。
遠い時、遠い国にあっても、人が共感するものは変わらない。
そのことを、改めて嚙みしめています。
読んでくださった方のおかげですね。
皆様の豊かな感性に触れたような気がいたします。
それはとても美しく、温かいです。
改めまして、蒼衣様の温かいお心遣いと共に、深く感謝を申し上げます。
蒼衣 様の作品から、一作ですが私からもレビューを寄せております。
『手紙』
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